世界1位、開始3分前に1番ティーへ! パトカー騒動の犯人は「1時間の時差」
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 2012年ライダーカップ最終日、世界1位マキロイが1番ティーに現れたのは開始3分前。
- ホテルではテレビの「12時25分」を見ていたが、会場の開始時刻は「11時25分」だった。
- 警察車両で駆けつけ、練習場で1球も打たずにスタート。
2012年ライダーカップ最終日。世界ランキング1位のローリー・マキロイが1番ティーに現れたのは、開始わずか3分前だった。車は警察のパトカー。練習場では1球も打っていない。いったい何があった?
テレビの「12時25分」は、現地では11時25分
マキロイはホテルでGolf Channelを見ていた。画面のティータイムは12時25分。本人はまだ余裕があると思っていたが、それは米東部時間だった。会場のメダイナはシカゴ近郊の米中部時間。実際の開始は11時25分だ。
キャディーは先に会場へ出発していたのに、本人はホテルの部屋にいる。輸送担当者が練習場やロッカールームを探し、ようやく所在が分かった。2014年にESPNが関係者を取材した回顧記事では、警察官が車で送ると申し出て、高速道路で灯火とサイレンを使った経緯も語られている。
コースに着いたのはティーオフ12分前。靴を履き替えて数球パットを転がし、1番ティーに立ったのが11時22分。世界最高峰の試合なのに、ドライビングレンジの練習はゼロだった。
準備ゼロ、結果は2&1
現行のR&A規則では、スタート時刻は「だいたい」ではなく秒まで正確な時刻。5分以内の遅刻でもマッチプレーなら最初のホールを失い、それを超えると原則失格になる。3分前の到着は笑い話にできるほど余裕のある時間ではない。
ところがマキロイはキーガン・ブラッドリーに2&1で勝った。17番を終えた時点で2ホール差の勝利だ。欧州チームも最終日開始時の10対6から巻き返し、14.5対13.5で優勝。もちろん逆転はチーム全員の仕事だが、パトカーで来た世界1位が勝ち点を持ち帰ったのも事実である。
スイングの細部まで準備しても、時差を1時間読み違えればティーに立てない。あの朝、世界1位が最初に確認すべきだったのはクラブではなく、テレビの時刻がどこの時間か、だった。
出典:espn.com(2) / africa.espn.com / The R&A
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