ティーショットより先に乗船! 7800万年前のクレーター湖を往復する18ホール
GOLF DNA編集部🇫🇮
3行まとめ
- フィンランドのヤルヴィセウドゥン・ゴルフでは、1番ティーへ向かう前に外輪船へ乗る。
- 前半9ホールを終えると、同じ船でクラブハウス側へ戻り、10番の島グリーンへ。
- その船が横切るラッパヤルヴィ湖は、約7800万年前の天体衝突で生まれたクレーター湖だ。
1番ティーに行くには、まず船に乗る。
フィンランドのヤルヴィセウドゥン・ゴルフでは、クラブハウスのある半島から外輪船「アルバトロッシ」に乗り、湖の向こう側へ渡ってラウンドを始める。9ホールを終えたら、今度は船でクラブハウス側へ戻る。休憩後に待つ10番は、島グリーンのホールだ。
ゴルフ場を二つに分けているのは、ただの湖ではない。約7800万年前、天体が地球に衝突した跡にできたラッパヤルヴィ湖である。
往復の船旅が、アウトとインをつなぐ
コース公式案内によると、18ホールの前半は起伏のある森林地帯。長めで狭いパー4やパー5があり、ティーショットと長いクラブの精度が問われる。後半は半島の水辺を使った景観に変わり、短いパー3やドッグレッグのパー4が並ぶ。
「アウトとインで雰囲気が違う」はよくある話。しかしここでは、景色だけでなく移動手段まで変わる。クラブハウスから1番へ船、9番を終えたら船で戻って10番へ。公式案内では、18ホールの予約ができる時間帯に船を運航するとしている。訪れるなら、運航と予約の条件は事前確認が必要だ。
湖の下にある、直径約22kmの衝突跡
地元ジオパークの解説によると、約7800万年前の衝突で生じた元のクレーターは直径約22km。長い年月と氷河期の侵食で形は変わったが、湖とその周囲には衝突の痕跡が残る。
ユネスコは2024年、ラッパヤルヴィを含む地域を世界ジオパークに認定し、この湖をヨーロッパ最大の衝突クレーター湖と紹介した。プレーヤーは前半と後半の間に、地球の古い傷跡を船で往復しているわけだ。
ゴルフ場自身は、この渡船付きのコースをフィンランド唯一で、世界でも珍しいと説明する。「世界で唯一」とまでは確認できない。それでも、朝は外輪船で1番へ、ハーフターンでもう一度湖へ、戻れば島グリーン。コースの攻略だけでなく、次のホールへ向かう道中まで人に話したくなる18ホールだ。
出典:jgs.fi(2) / kraatterijarvigeopark.fi / unesco.org
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