ガルシアは目を閉じてパットし優勝 初心者24人の実験では上乗せ効果なし
GOLF DNA編集部🌐
3行まとめ
- ガルシアは2017年マスターズで全パットを目を閉じて打ったと語り、2020年にも同じ方法で優勝した。
- 一方、初心者24人が10フィートのパットを108回練習した実験では、目を閉じる練習は通常のパットに上乗せ効果を示さなかった。
- プロが感覚を整える工夫と初心者の上達法は別。
セルヒオ・ガルシアは、2017年マスターズ優勝時のパットをすべて目を閉じて打ったと、後に明かしている。2020年のサンダーソン・ファームズ選手権でも同じ方法を使い、最終18番の約30インチ(約76cm)のバーディーパットを沈めて優勝した。
本人の説明は、目でストロークを管理しすぎず、感覚に任せると自由に振れる、というもの。ただし、目を閉じて勝ったことは、目を閉じたから勝てたことの証明ではない。
初心者24人を比べると
米国の研究では、ゴルフ初心者24人を「見ながら練習する群」と「視覚を遮って練習する群」に分け、10フィート(約3m)のパットを各108回打ってもらった。24時間後、両群が見て打つ条件と見ずに打つ条件でテストを受けた。
結果は、目を閉じる練習をした群に、通常の見て打つパットでの上乗せ効果はなかった。一方、見て練習した群は見ない条件に切り替えると成績が落ち、見ずに練習した群には同じ落ち込みが見られなかった。視覚なしでも対応できるようにはなったが、それを通常のパットの上達と同一視はできない。
別の初心者21人の実験でも、バックスイング開始時に視覚を遮ると、見続ける場合より打球の誤差が大きくなった。視覚は邪魔なだけではなく、打っている間の調整にも役立つ。
ガルシアが求めたのは、既に持つ技術を競技中に自然に出す感覚。研究が測ったのは、初心者の練習効果だ。目的も対象も違う。
練習グリーンで試すなら、まず目を開けて方向と距離を決め、短いパットを数球だけ目を閉じて打つ。ボールを見る前に『芯に当たったか』『どこまで転がったか』を予想し、結果と比べてみる。これは自分の感覚を確かめるための提案で、目を閉じるだけでパットが上達するという実証済みの方法ではない。
出典:Sky Sports Golf / PGA TOUR / pubmed.ncbi.nlm.nih.gov(2)
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