コラムルール・安全その他
誰も指摘していない試作球を申告 J.P.ヘイズがQスクールで失格になった日
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 2008年のQスクールで、J.P.ヘイズは別モデルの球を使ったと気づき、自分から2打罰を受けた。
- 第2ラウンドを終えた夜、競技用に承認されていない試作品だった可能性をホテルで思い出す。
- 自ら再び申し出て失格に。
第2ラウンドを終えた夜、J.P.ヘイズはホテルの部屋で、前日に使った1球を思い出した。テスト用に渡されたタイトリストの試作品だったのではないか。競技委員にまだ指摘されていない問題を、自分から申し出ることになる。
2008年のPGAツアーQスクール第2ステージ。翌年の出場機会がかかる大会で、この申告はヘイズの失格につながった。
12番で別モデルに気づき、まず2打罰
舞台はテキサス州のディアウッド・カントリークラブ。第1ラウンド12番でキャディーから渡された球を使い、グリーン上でマークしたとき、ラウンド開始時とモデルが違うことに気づいた。ヘイズは競技委員を呼び、2打罰を受けてプレーを続けた。当時のGolf Digestによると、競技で同一モデルの球を使う条件に反したためだった。
翌ラウンド後、試作球だったと気づく
第2ラウンドの後、ホテルで思い当たった。12番の球は約4週間前に試用目的で渡されたものだった。競技で使う承認を受けていない可能性を本人が申し出て、失格が決まった。米国男子(PGAツアー)の公式プロフィールにも、試作球を誤って使ったと自己申告して失格になった記録が残る。
『リスト外』と性能違反は同じではない
ここで、試作品だから『飛びすぎた』と考えるのは早い。USGAが公開する適合球リストは、提出・審査を経て掲載されたモデルの一覧だ。競技委員会はローカルルールで、そのリストに載る球だけを使うよう求められる。リスト外という事実だけで、その球の性能が基準を超えていたと断定はできない。
ヘイズが最初に申告したのは、ラウンド中に球のモデルが変わったこと。二度目は、球そのものが競技使用の条件を満たしていなかったこと。同じ12番の球から生じた別々の問題を、どちらも本人が競技委員へ伝えた。
出典:PGA TOUR / Golf Digest(2) / USGA(2)
関連記事
コラムコース・カルチャー
芝・環境🇯🇵
夏と冬で芝を守る「2グリーン」 ZOZOでは同じホールが別の攻略に
3行まとめ
- フェアウェイの先にグリーンが二つ。
- もとは暑さと寒さから芝を守るためだった。
- 霞ヶ関CCの記録には、1930年代に夏と冬の双方で芝が傷んだ経緯が残る。
コラムコース・カルチャー
芝・環境🇺🇸
土のない溶岩原に芝を育てる マウナラニは土を運び、配管溝をダイナマイトで掘った
3行まとめ
- ハワイ島のマウナラニ・サウスコースは、表土のない固い溶岩の上に造られた。
- 芝を育てる土は島内の別の場所から運び、池底や灌漑用の溝は多くの場所で発破した。
- 黒い溶岩と緑の対比は、美しい景色である前に造成の難題でもあった。
コラムコース・カルチャー
その他🇺🇸
平らな軍用飛行場から砂丘の名コースへ ウィスリング・ストレイツに運んだ砂7,000台超
3行まとめ
- ウィスリング・ストレイツの起伏は、平らな旧軍用地に造られたものだった。
- 設計の注文はアイルランドのバリーバニオンのような景観。
- コーラー社によれば、近隣からトラック7,000台超の砂を運び込んだ。