1851年のアンプレヤブル、相手があなたの球を2打打てた
GOLF DNA編集部🇬🇧
3行まとめ
- 1851年のセントアンドリュースでは、アンプレヤブルの宣言に対戦相手の同意が必要だった。
- 相手が打てると考えれば、あなたの球を最大2打打ち、救出に成功した打数はあなたのスコアに。
- 現行ルールでは判断するのはプレーヤー本人。
「この球は打てない」と言ったら、対戦相手が代わりに打ち始める。1851年のセントアンドリュースには、そんなアンプレヤブルの規則があった。相手に認められなければ、1罰打で球を動かす前に、相手がその球を2打まで打ってみることができた。
打てると言った相手が、実際に試す
全米ゴルフ協会(USGA)が紹介する当時の規則では、プレーヤーがアンプレヤブルとして処置するには、対戦相手の同意が必要だった。相手が「打てる」と考えれば、その球を最大2打打って、プレーできる場所へ出せるか試せた。成功した場合、その2打は相手ではなく、球の持ち主のスコアに加わる。持ち主はそこからプレーを続ける。
いまなら、球が打てるかどうかで同伴者と意見が割れても、同伴者が球を打って証明することはない。当時は言い分だけでなく、実際のショットで決着をつける仕組みだった。
原型は1828年、クラブごとに違う規則も
USGAは、この方式の原型を1828年のバーンティスランドの規則に見いだしている。現存する規則の転記では、球が砂や泥、ごみの中にあり、プレーヤーが打てないと考えたとき、相手がその球を打てた。相手が失敗するか断れば、プレーヤーは球を上げて障害の後方からプレーし、1打を失う。
後のクラブ規則にも違いがあった。パンミュアでは相手が試せるのは3打。リバプールでは、相手が救出に失敗すると、その打数は相手自身のスコアに数えられた。1883年のラナークでは、相手が3打以内に救出できるかどうかがホールの勝敗を決めた。USGAによると、セントアンドリュースの2打方式は1856年に改められている。
現在は、打てる球でも本人が選べる
現行の規則19.1では、ペナルティーエリアを除き、球をアンプレヤブルとして扱うかどうかを決められるのはプレーヤー本人だけだ。一般エリアやパッティンググリーンでは、通常1罰打で、前打位置からの打ち直し、後方線上へのドロップ、元の球の位置から2クラブレングス以内への横方向の救済を選べる。打つことが物理的に不可能だと、誰かに証明する必要はない。
1851年の相手は、あなたの球を打って「まだ出せる」と示せた。現在、その判断と選択はあなたに任されている。アンプレヤブルの歴史には、救済の形だけでなく、誰が決めるかという変化も刻まれている。
出典:USGA / johnty.co.uk / The R&A
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