上級者84人、手首のほどき方は4通り ヘッド速度に有意差なし
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 上級男性ゴルファー84人のドライバーを調べると、手首のほどき方は明瞭な4型に分かれた。
- 型ごとに切り返しや手首の動きは違ったが、平均ヘッドスピードに統計的な有意差は確認されなかった。
- 「タメは多いほど飛ぶ」とも「タメは無意味」とも言えない。
『もっとタメを残せば飛ぶ』。スイングを見て言いやすい助言だが、上級男性ゴルファー84人のドライバーショットを調べた研究では、手首のほどき方が違っても、ヘッドスピードに統計的な有意差は確認されなかった。
研究者は、手首のコックがほどけ始める時期と動き方から、遅めの2型、早めの1型、いったんほどけてから再びコックが深まる1型に分類した。対象84人のうち52人はツアープロ。スマホ動画の印象ではなく、屋内で動きを計測した研究だ。
速度は近くても、動きは同じではない
4型の平均ヘッドスピードは、遅めの2型が49.7m/sと49.0m/s、早めの型が48.1m/s、再コック型が49.1m/s。数値は同一ではないが、群の間に統計的な有意差は出なかった。
一方、手首をほどく速さや切り返しにかかる時間、手とクラブがシャロー方向へ動く様子などには型ごとの差があった。著者らは、遅めの型の一つを動作の組み合わせから高く評価し、早めの型には効率面の課題も挙げている。『どの動きでも同じ』という意味ではない。
この研究は、同じ人に4種類の振り方をさせて飛距離を比べた実験でもない。もともと異なるスイングを持つ上級者を分類した観察研究で、対象も右打ちの男性に限られる。最初の対象117人のうち、4型に明瞭に入らない33人は比較から除かれた。ある人のリリースを意図的に遅らせたら速くなるかどうかは分からない。
練習で動画を見るなら、切り返しの一コマで角度が浅く見えただけで『タメ不足が原因』と決めないこと。実際のヘッドスピードや球筋も確かめ、手首だけでなく、切り返しからクラブが届くまでの動きを一続きで見る。この研究が教えるのは、タメを捨てることではなく、一枚の形を万能の診断にしないことだ。
出典:pubmed.ncbi.nlm.nih.gov / tandfonline.com / researchgate.net
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