土のない溶岩原に芝を育てる マウナラニは土を運び、配管溝をダイナマイトで掘った
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- ハワイ島のマウナラニ・サウスコースは、表土のない固い溶岩の上に造られた。
- 芝を育てる土は島内の別の場所から運び、池底や灌漑用の溝は多くの場所で発破した。
- 黒い溶岩と緑の対比は、美しい景色である前に造成の難題でもあった。
マウナラニ・サウスコースの写真には、緑のフェアウェイのすぐ横に黒い溶岩が写っている。美しい対比だが、造成に携わった設計者の記録を読むと、黒い岩は景色以前に工事の難題だった。芝を育てるための表土が、そもそもなかったのだ。
まず運んだのは芝ではなく土
ハワイ島のこのコースは1981年に開場した。施設側によると、16世紀のカニク溶岩流の上に造られている。設計者側の記録では、地表は固いパホイホイ溶岩とアア溶岩で、表土がなかった。そこで芝を張るための土を、島内のほかの場所から持ち込んだ。
パホイホイは滑らかな縄状、アアはごつごつした岩塊状。米地質調査所が説明する二種類の表面は違っても、溶岩そのものが土になるわけではない。フェアウェイを芝で覆うには、見た目には分からない地面の材料から用意しなければならなかった。
水を通す溝は岩を割って造る
土を運べば終わりではない。芝を維持するには水を通す配管が要る。設計者側の記録によれば、池底や灌漑用の配管溝は、多くの場所でダイナマイトによる発破が必要だった。コース全体を爆破したのではなく、岩を掘り下げなければならない箇所での工事である。
さらに設計者側の記録には、灌漑水をコハラ山側から配管で引いたことも記されている。土を運び、水を引き、その水の通り道を固い岩に造る。芝生を成り立たせるための工程は、黒い溶岩を景観として残す工程と切り離せなかった。いまも同じ水源や水質かどうかは、この造成記録からは判断できない。
完成したコースは1990年から2000年まで、シニア・スキンズ・ゲームの舞台にもなった。テレビで見る黒い岩と緑の対比は、単に自然をそのまま残した結果ではない。表土の搬入と、岩を割って通した灌漑設備があって初めて、そこに芝のフェアウェイが続く。
出典:nelsonhaworth.com / auberge.com / usgs.gov
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