フェアウェイが発電所に 元ゴルフ場が大型太陽光の設備容量の約9%を占める
GOLF DNA編集部🇯🇵
3行まとめ
- 兵庫・三田では、かつて球を運んだコース跡に121MWの太陽光パネルが並ぶ。
- BloombergNEFの分析では、国内の0.9MW以上の設備容量の約9%が元ゴルフ場に立地する。
- 一方、群馬の現役コースにも転用計画があり、防災や水環境の検討が続く。
ゴルフボールを運ぶために整えられたフェアウェイ。そのコース跡に、今は太陽光パネルが並ぶ。兵庫県三田市では、かつてゴルフ場だった約224ヘクタールの土地に、直流側121メガワットの発電所が完成した。ティーショットの行き先だった土地が、電力を生む場所に変わった。
施工を担った自然電力グループによると、運転開始は2023年8月。2026年9月にBloombergが報じたBloombergNEFのデータ分析では、国内の出力0.9メガワット以上の太陽光発電施設について、設備容量の約9%を元ゴルフ場に立つ施設が占めた。施設数や敷地面積の9%ではなく、設備容量で比べた数字だ。政府統計ではなく、同社データに基づく分析でもある。
すでに転用した場所、まだプレーできる場所
三田の事例では、すでに造成されたコース跡を利用した。施工会社は、樹木の伐採や新たな土地造成を抑えられたと説明している。ホールをつなぐためにまとめられた土地が、別の用途を得た例だ。ただし、元ゴルフ場ならどこでも同じ条件で開発できるわけではない。
群馬県中之条町の美野原カントリークラブは現在も営業しているが、用地を使った太陽光発電所の計画について環境影響評価が進んでいる。Bloombergの取材によれば、事業者は着工に合わせてコースを閉鎖する方針という。三田のパネルはすでに発電しているが、美野原のフェアウェイでは今もプレーが続いている。
群馬県の技術審査会では、この計画について豪雨や土砂災害時の影響、排水・調整池、水の流れなどをさらに検討するよう意見が出た。すでにゴルフ場として造成された土地であっても、発電設備の設置が地域に与える影響は別に確かめる必要がある。
千葉県でも、自然電力などが元ゴルフ場で交流側20メガワットの発電所を開発し、そこから生まれる環境価値をGoogleに提供する長期契約を発表している。ただし、2024年発表時点では着工・完成は将来の予定であり、三田のように完成した事例ではない。
かつてプレーヤーが球を運んだコース跡から、今は電力が送られる。その変化は三田では現実になった。一方、美野原ではまだコースを歩ける。用途が変わることの面白さと、その前に確かめるべき地域の安全を、同じ話として見ておきたい。
出典:newsdig.tbs.co.jp / seng.shizenenergy.net / pref.gunma.jp / minohara-cc.co.jp / shizenenergy.net
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