コラムツアー・選手
相手は ボールでなく ワニ ホーシェルの 60度ウェッジ、 約6秒の 出番
60度ウェッジを手にしたビリー・ホーシェル。打とうとしていたのは、高いロブショットではなかった。目の前にいたのはワニだ。
2025年2月27日、米国男子ツアーのコグニザント・クラシック初日。フロリダ州のPGAナショナルで6番を終えたホーシェルは、観客のいる方向へ進むワニに気づいた。Golf Channelの現地取材によれば、ギャラリーが後ずさりし、警察官が先に対応していたが、ワニは水辺へ戻らなかった。
約6秒で、池へ戻った
米国男子(PGAツアー)公式サイトが掲載したAP通信の記事によると、ホーシェルはウェッジでワニの肩付近をつついた。ワニは向きを変え、芝の上を進んで水へ戻った。一連のやり取りは約6秒。水音がすると観客から歓声が上がり、ホーシェルは自分の組へ戻っていった。
ホーシェルはフロリダ大学出身。同大学のスポーツチームの愛称は「ゲーターズ」で、アリゲーターにちなんでいる。元ゲーターズの選手が本物のワニと向き合った、という組み合わせも話題になった。
60度を選んだ理由は、予備の2本?
本人の説明は、さらにゴルファーらしい。Golf Channelの取材で、60度を選ぶ際に深く考えたわけではないが、そのクラブが使えなくなってもロッカーに予備が2本あったと話している。
壊れたという報告ではない。万一、一本が使えなくなっても替えがあるという話だ。距離や弾道とは全く違う基準で、ウェッジが登場した。
その日のホーシェルのスコアは5アンダーの66。AP記事は4バーディー、1イーグルに加えて、ワニとの一幕も伝えた。もちろん、ワニへの対応が好スコアの理由だったという話ではない。
見かけても、自分で追い返さない
珍しい実話ではあるが、対応方法のお手本とは別に考えたい。フロリダ州魚類野生生物保護委員会(FWC)は、ワニを見たら安全な距離を保ち、懸念があれば専門の窓口へ連絡するよう案内している。
ゴルファーがウェッジを持っていることは、安全の保証にはならない。約6秒の場面はツアーの逸話として楽しみ、実際のコースでは近づかず、スタッフへ知らせる。それが、この話を聞く側と現場で向き合う側の違いだ。
3行まとめ
- ビリー・ホーシェルが米国男子ツアーの試合中、60度ウェッジでワニを水辺へ戻した。
- 2025年のコグニザント・クラシック初日の出来事。
- 本人は、選んだクラブにはロッカーに予備が2本あったと話した。
出典:PGA TOUR / golfchannel.com / content.govdelivery.com
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