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消えた 18ホールを、 古写真と ゲームから 再建 「リド」が 全米選手権の 舞台に
昔の写真にしか残っていなかったゴルフ場を、ゲームの中で立体的に組み立てる。その研究が、本物の18ホールを造り直す手掛かりになった。米国の「リド」は、失われたコースを懐かしむだけでは終わらなかった例だ。
元のリドは、C・B・マクドナルドの設計で1917年にニューヨーク州ロングアイランドに開場した。しかし1942年、第二次世界大戦中に米海軍が土地を軍事用途へ転換し、コースは失われた。約80年後に再建された場所は、海辺の元の敷地ではない。ウィスコンシン州ネクーサのサンドバレーに隣接する土地だった。
写真と資料を、歩ける地形へ
再建の鍵を握ったのは、ゴルフ史研究家のピーター・フローリー。リドの公式資料によれば、3年間かけて歴史資料と写真を集め、3Dのデジタル模型を作った。その研究をマイケル、クリスのカイザー兄弟と設計家トム・ドークらへ提供した。
USGAの紹介記事には、ドークの考えが変わった瞬間が残る。初代の忠実な再現に足る情報を集めるのは難しいと考えていたが、フローリーがゲーム形式で再現したリドを見て、可能性を感じたという。
現地で再建に取り組んだのは、ドークとブライアン・シュナイダーら。2023年5月15日に会員向け、6月28日にリゾート宿泊客向けのプレーが始まった。画面上の地形が、実際に歩いてショットを選べるコースになった。
ただし、これは元の土地や海岸の風景が戻ったという話ではない。昔の設計を資料から再現することと、当時の環境すべてを取り戻すことは別だ。
復元されたコースで、新しい王者が決まる
リドは見学するためだけの歴史展示でもない。例えばパー4の18番は、ティーショットの着地点が見えにくく、左右や中央に複数のフェアウェイの選択肢があるとUSGAは紹介する。昔の設計を前に、今のゴルファーがどこへ打つかを考える。
今年9月26日〜10月1日の全米ミッドアマチュア選手権では、リドとサンドバレーをストロークプレーに使用し、マッチプレーはリドで行われた。10月1日の決勝では、アンドリュー・ベイリーがネイト・スミスを5アンド4で破って優勝した。
資料の中に残っていたホールで、現代の選手が対戦し、新しい王者が生まれた。リドの再建が面白いのは、昔の姿を見せるところから、もう一度そこでゴルフをするところまで進んだ点にある。
3行まとめ
- 戦時中に失われた米国の名コース「リド」が、古写真や資料、ゲーム形式のデジタル模型を手掛かりに別の土地で再建された。
- 歴史研究家ピーター・フローリーの調査を、トム・ドークらが実際にプレーできる18ホールへつないだ。
- 2023年にウィスコンシン州で開場し、今年10月1日には全米ミッドアマチュア選手権の王者がこのコースで決まった。
出典:thelido.com / USGA(2・3)
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