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西村優菜の 古い ウッドを 替える ため、 メーカーが 「飛距離より スピン」の 新作を 開発
西村優菜のために開発された新しいウッドは、飛距離を伸ばすことより、欲しい高さとスピンを取り戻すことから始まった。基準になったのは、長く手放せなかった2015年モデルの「グレート ビッグバーサ」だった。
新しいクラブほど、替えやすいとは限らない
GDOの初優勝時のセッティング記事によると、西村は古いウッドの破損を心配しながらも、代わりを見つけられずにいた。新しいモデルを試すと、球が強く飛びすぎ、狙った高さやスピンが得にくかったという。
ウッドでグリーンを狙う選手にとって、飛ぶことと止められることは別の条件だ。古いモデルを使い続けたのは、新しさでは測れない弾道の違いがあったからだった。
上を重く、下を軽くする
そこでキャロウェイが開発したのが「QUANTUM MINI SPINNER」。公式の開発記事では、西村自身のスイングデータをAIによるフェース設計に使ったと説明している。
特徴が分かりやすいのは、7番と9番のヘッドだ。上側のクラウンをステンレス、下側のソールを軽いカーボンにした。低重心を狙って上を軽くする構造とは逆に、重心を高くしてスピンを得る設計である。なお、11番はソールもステンレスで、全番手が同じ構造ではない。
開発は2024年に始まった。メーカーが紹介する試打の経緯には、2025年4月の試作品で、濡れたボールを打つとスピンが減って球が落ちたという場面がある。形だけ似せても、条件が変わったときの弾道まで合わなければ、愛用品の代わりにはならない。改良を重ね、同年12月に最終形にたどり着いた。
初優勝のバッグにも、7番が入った
製品は2026年4月17日に発売された。その後、西村は9月27日のウォルマートNWアーカンソー選手権で、通算21アンダー、2位に5打差をつけて米女子ツアー初優勝を挙げた。
GDOが報じた優勝時のバッグには、ロフト21度のMINI SPINNERの7番ウッドが入っていた。ただし、優勝したことだけで新作の効果を測ることはできず、決定的なショットをこの7番で打ったとまでは確認できない。
この開発の面白さは、古いクラブを新しい技術で一方的に置き換えたのではなく、古いクラブで出せていた弾道を、新作の目標にした点にある。西村が求めたのは、さらに飛ぶ一本ではなく、自分の攻め方を続けられる一本だった。
3行まとめ
- 西村優菜が長く使った2015年モデルのウッドを替えるため、キャロウェイはスピンと高さを重視する新作を開発した。
- 7番・9番は上にステンレス、下にカーボンを使い、低重心化とは逆の構造を採った。
- 濡れたボールでの試打も重ねた7番は、米ツアー初優勝時のバッグにも入っていた。
出典:callawaygolf.jp(2・3) / GDOニュース / LPGA
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