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優勝目前の 球が 水路を 逆走 グリジョが 選ばなかった 「流れる 球を 打つ」選択肢
打った球がグリーンへ近づくどころか、水に押されてティー方向へ戻ってくる。2023年5月28日、米ツアーのチャールズ・シュワブチャレンジでエミリアノ・グリジョが経験した場面だ。
舞台はテキサス州のコロニアルCC。グリジョは2打リードで最終18番を迎えたが、ティーショットを右へ曲げ、球は浅い水が流れるコンクリートの排水路へ入った。ペナルティーエリア内の球が、流れに沿って戻っていく様子をテレビカメラが追った。[米国男子(PGAツアー)の大会報道](https://www.pgatour.com/article/news/latest/2023/05/28/emiliano-grillo-water-logged-72nd-hole-at-colonial-cart-path-standing-water)
止まる前に打つこともできた
この場面には、見慣れない選択肢があった。水に流されて動いている球を、そのまま打つことも認められていたのだ。
ゴルフ規則10.1dは、原則として動いている球へのストロークを禁止している。ただし例外3では、一時的な水、またはペナルティーエリアの水の中で動いている球に対し、罰なしでストロークを行えると定めている。[R&Aの日本語規則10.1d](https://www.randa.org/ja-JP/rog/the-rules-of-golf/rule-10)
「水の中の球を打てば無罰で救済される」という意味ではない。球をあるがままに打つ際、動いていること自体による罰を受けないという例外だ。拾い上げて救済を受けるなら、適用する救済規則に従う必要がある。
また、流れが球を有利な場所へ運んでくれるまで、不当にプレーを遅らせることはできない。水が運んでいるから自由に待てる、という規則でもない。
グリジョは救済を選び、それでも勝った
グリジョは流れる球を打たなかった。1罰打を加えて救済を受け、このホールをダブルボギーとした。通算8アンダーでアダム・シェンクと並び、決着はプレーオフへ。2ホール目の16番パー3でバーディを奪い、優勝した。
[米国男子(PGAツアー)の規則解説](https://www.pgatour.com/article/news/latest/2023/05/30/why-emiliano-grillo-could-have-hit-a-moving-ball-at-colonial)も、この水路の球に例外3が適用され、そのまま打つ選択が可能だったと説明している。
止まった球を打つ競技にも、水の流れの中には違う選択肢がある。ただし、規則上できることと、実際に選ぶことは別だ。グリジョの最終ホールには、その両方が表れていた。
3行まとめ
- 2023年の米ツアーで、優勝目前のグリジョの球が水路をティー方向へ流れ戻った。
- 水の中で動く球は、そのまま打っても罰を受けない例外がある。
- 本人は1罰打の救済を選び、ダブルボギー後のプレーオフで優勝した。
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