ニュース

コラムルール・安全

307ヤードの会心ドライブが他人の落下跡へ、ケーシーに無罰救済なし

307ヤードを飛ばし、フェアウェイ中央へ。パー5のグリーンまでは残り209ヤード。首位を2打差で追うポール・ケーシーには、スコアを伸ばす好機に見えた。ところが球は、ほかの選手のボールが残した小さな落下跡に転がり込んでいた。

フェアウェイに残った小さな落下跡へ低く収まった白い球を描いたAI生成の概念イラスト。実際のライやTPCソーグラスの再現ではない。

2022年3月14日、米男子ツアーのザ・プレーヤーズ選手権最終ラウンド。TPCソーグラスの16番で起きた出来事だ。同組で首位のキャメロン・スミスはドライバーを左の林へ曲げていた。ケーシーはフェアウェイを捉えたのに、そこからグリーンを直接狙えなくなった。

地面より下に球があっても、無罰では動かせない

球が入っていたのは、ボールの落下でできるくぼみ「ピッチマーク」だった。しかも球の一部は地面の高さより下にあった。それでも、埋まったボールとしての無罰救済は認められなかった。

R&Aは同年5月の公式解説で、その理由を説明している。規則16.3が対象にするのは、自分の直前のストロークによってできた落下跡に入った球だ。ケーシーの球は、着地の衝撃で自ら作った穴に埋まったのではなく、すでにあった別の球の穴へ転がり込んだ。この違いで救済の対象から外れた。

見た目が似ていても、そこへ至る経緯が違う。現行の規則16.3a(2)にも、自分の直前のストロークでできた落下跡であることと、球の一部が地面より下にあることの両方が条件として示されている。

ただし、穴ができた瞬間を必ず目撃していなければならないわけではない。自分の球の落下跡か確実に分からないときは、得られる情報からそうだと合理的に判断できれば、埋まった球として扱える。今回は、他人の落下跡へ入ったという別の状況だった。

林へ打った首位も、中央へ打ったケーシーもパー

ケーシーは大会後のSky Sportsの取材に、そのライからでもグリーンを狙いたかったが、不確定な要素とリスクが大きすぎたと説明した。Golf Monthlyの当日の報道によると、第2打は121ヤード先へ刻んだ。

結局、16番はパー。同じホールで林へ打ち込んだスミスもパーを守り、両者の差は縮まらなかった。ケーシーは最終的に優勝したスミスから2打差の3位で大会を終えた。

落下跡に入らなければ優勝していた、とまでは言えない。ただ、フェアウェイを捉えたケーシーが刻み、林へ曲げたスミスと同じパーで終えた対比は残る。狙った場所へ打てたことと、次の一打を狙いどおりに打てることは、ここでは別の話だった。

3行まとめ
  • 2022年のザ・プレーヤーズ選手権で、ポール・ケーシーの307ヤードのドライブがフェアウェイに残る他人のボールの落下跡に入った。
  • 残り209ヤードのパー5だったが、無罰救済は認められず、2オンを断念した。
  • 地面より下に球があっても、自分の直前のショットでできた穴でなければ「埋まったボール」の条件を満たさない。

GOLF DNA編集部🇺🇸

あとで読む保存した記事へ →

出典:The R&A(2) / Golf Monthly / Sky Sports Golf

コラムルール・安全
競技ルール
🇺🇸

頭上の球を打ち出してパー、のはずが2罰打 問題はクラブではなく足の位置

3行まとめ
  • ディラン・フリテリが木から垂れた植物の中の球を頭上から打ち出し、パーで上がったはずのホールに2罰打を受けた。
  • 2022年のRBCヘリテージで、プレーの線をまたぐ構えと判定された。
  • 特殊な脱出の成功と、規則に適う足の位置は別の問題だった。
記事を読む →

ニュースを、背景までたどる

関連記事や百科へ。広げた枝はこのブラウザに自動保存。