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ドライバーなし、 3番ウッド2本で 優勝 今平周吾が 使い分けた 飛距離と 方向性
ドライバーを抜き、代わりに3番ウッドを2本入れる。その組み合わせで今平周吾は、2023年11月12日の三井住友VISA太平洋マスターズを制した。太平洋クラブ御殿場コースで通算12アンダー、吉田泰基に1打差。優勝賞金は4000万円だった。
単に飛距離をあきらめたわけではない。2本の3番ウッドは、同じ番手でも役割が違っていた。
飛ぶ1本を足し、慣れた1本を残す
大会前日のプロアマ戦では、ドライバーの球が右に行くことに悩んでいた。そこで飛距離の出る3番ウッドを試し、急きょドライバーを外したと、日本ゴルフツアー機構の取材で説明している。
新たに投入したのはヤマハのRMX VD。それまで愛用していたコブラのKING LTDxもバッグに残した。当時のGDOの現地取材によれば、ヤマハはキャリーで約275ヤード。コブラの3番ウッドとは約15ヤードの飛距離差があり、初日はヤマハをティーショット専用で使った。
ここでの15ヤードは、3番ウッド同士の差だ。新しいヤマハが今平のドライバーより飛んだ、という話ではない。
公式取材で今平が挙げた使い分けは、飛距離重視とコントロール重視。新しいクラブを入れるからといって、使い慣れた同じ番手を抜く必要はなかった。ドライバーの代わりを担う1本と、別の仕事を任せる1本を並べたのである。
ボギー4個を支えた、ショットへの安心感
初日は3バーディー、ノーボギーの67。フェアウェイキープ率は14回中12回の85.71%だった。その後は66、65、70と回り、4日間を通したボギーは4個にとどまった。
今平は公式取材で、曲がっても想定した幅の中に収まる感覚があり、気持ちに余裕が生まれたと振り返っている。最も遠くへ飛ばせるクラブを持つことより、安心して振り、次のショットへつなげられることを選んだ週だった。
ただし、ドライバーを抜いた効果だけを測った大会ではない。最終日は17番のボギーで1打差に迫られ、最後のホールを切り抜けている。優勝を用具変更だけの成果にはできない。
面白いのは、番手を重複させながら、実際の役割は重複させなかったことだ。「3番ウッド」という名前だけで2本を同じものと見ず、飛距離と使い慣れたコントロールの両方を残した。これは2023年の御殿場での選択であり、現在も同じセッティングを続けているという話ではない。
3行まとめ
- 今平周吾は2023年の三井住友VISA太平洋マスターズで、ドライバーを抜き、3番ウッドを2本入れて優勝した。
- 新しい1本は飛距離重視。
- 使い慣れたもう1本はコントロール重視で、同じ番手に別の役割を持たせた。
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