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愛犬に 挨拶して クラブ一式を 忘れた プロ 初日63、 3年後には 同じ 大会で 初優勝
空港で車のトランクを開けたら、ゴルフクラブがなかった。航空会社に預けたバッグが届かないのではない。まだ家にある。大会に向かうプロが、自分の仕事道具を丸ごと忘れてきたのだ。
2022年10月、米国男子ツアーのバターフィールド・バミューダ選手権に向かっていたアダム・シェンクの話である。
愛犬の名はバンカー、クラブはガレージに
当時30歳のシェンクは、月曜の早朝に妻のコートニーと車へ荷物を積んだ。その後、愛犬バンカーに挨拶するため家へ戻り、用意してあったクラブの横を通り過ぎてしまったという。
忘れ物に気づいたのはインディアナポリスの空港。家へ引き返したため、予定の便には乗れなかった。
旅程を組み直し、月曜はボストンで一泊。翌火曜にバミューダへ着いた。本人は火曜に着けたのでプレーへの大きな影響は感じなかったと、米国男子(PGAツアー)の取材で説明している。
そして木曜の初日は、ボギーなしの8アンダー63。妻はSNSで好スコアを紹介しながら、月曜にクラブを忘れて飛行機に乗り遅れた件も添えた。忘れ物は、本人だけの秘密にはならなかった。
今度は強風の中で初優勝
2日目も66、通算13アンダーと好発進した2022年。ただ、シェンクがツアー初優勝を手にしたのは、その大会ではない。
3年後の2025年11月16日、同じバミューダ選手権だった。243試合目の挑戦で、強風の最終日をイーブンパー71にまとめ、1打差で勝った。
この週は持参したセーターが1着だけ。冷たい風の中、コーヒーの染みがついても繰り返し着ていたという。パッティングでは片手打ちも試していたが、最終日は短いパットへの風の影響を考え、左手をグリップの上に添えた。
最後の18番で残ったのは、約1.7ヤードのパーパット。これを沈めて、初優勝が決まった。
クラブを忘れたことが63を生んだわけでも、3年後の優勝につながったと分かっているわけでもない。それでも、同じ島での二つの遠征には妙な対比がある。最初はクラブを取りに家へ戻り、次は優勝杯を持って島を離れた。
3行まとめ
- アダム・シェンクは2022年、愛犬に挨拶してクラブを置き忘れ、飛行機に乗り遅れたが大会初日に63を出した。
- 妻が好スコアと一緒に紹介したのは、空港で気づいた仕事道具の忘れ物だった。
- 3年後の同じバミューダ選手権では、243試合目で米男子ツアー初優勝。
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