コラムルール・安全
ボールも 傘も 木の 上へ ティーガラの 珍事は 「自分の 球」を 確かめる ためだった
球が木の上に止まった。確認しようと傘を投げたら、今度は傘も木に引っかかった。10月9日のベイカレントクラシックで、サヒス・ティーガラの11番に起きた珍事だ。
ティーショットは木に当たった音がしたものの、地面には落ちてこない。枝の中に球を見つけ、ティーガラは距離計をのぞいた。しかし、自分の球に付けた印が見えず、競技委員から求められた識別ができなかった。
なぜ傘まで投げたのか
キャディーたちは枝葉を動かそうと傘を投げた。するとティーガラのキャディーの傘も枝に引っかかる。Golf Monthlyが紹介した米国男子(PGAツアー)の映像では、最終的に球を識別でき、ティーガラはアンプレヤブルの救済を選んでいる。1罰打を加え、11番パー4はボギーだった。
わざわざ球を落とさなくても、別の球をドロップすればよかったのでは――そう思うかもしれない。実は、球を木から回収する必要はない。先に必要だったのは、木の上の白い球が本当に自分のものだと分かることだった。
見えているだけでは足りない
規則7.2では、球が止まるところを見た人がいる、識別用の印を確認できるなど、本人の球と特定する方法が定められている。今回のように、木に当たった後の球の行方を誰も確認できなければ、枝に見える球を自分のものと決めつけることはできない。
規則19.2では、アンプレヤブルの球に1罰打で救済を受けられる。ただし、元の球の位置を基準にした後方線上や横方向の救済には、その球の位置を把握する必要がある。球を識別できなければ、直前に打った場所からの打ち直しが選択肢となる。
ティーガラは識別に成功したため、横方向の救済を選んだ。木の上の球なら、基準点は球の真下の地面。そこから2クラブレングス以内で、ホールに近づかない場所にドロップする。
球を見つけることと、自分の球だと確かめることは違う。傘まで木に残ったあの場面は、規則上のその一歩がいかに大事かを、思いがけない形で見せていた。
3行まとめ
- ベイカレントクラシックの11番で、ティーガラの球が木に引っかかり、確かめようとキャディーが投げた傘まで枝に止まった。
- 球は見えたが識別用の印が見えず、自分の球だと確認できなかった。
- 識別後、ティーガラは1罰打で木の下を基準に救済を受け、ボギーで終えた。
出典:Golf Monthly / The R&A(2)
関連記事
松山が 打ち直した 7番で、 約1時間後に 木から 一球 全米オープンの 「捜索3分」
3行まとめ
- 2023年全米オープンで松山英樹が球を見失って打ち直した7番では、約1時間後に木から球が落ちたと報じられた。
- 近くにいた記者によると、USGAの係員は松山の球だと説明したという。
- 球の同一性は目撃投稿に基づく話だ。
プロ2人が 互いの 球を 打ち、 そろって 2罰打 37ヤードと 48ヤードの 取り違え
3行まとめ
- 2025年の米国男子(PGAツアー)開幕戦で、ザラトリスとデービスが15番ホールで互いの球を打ち、2人とも2罰打を受けた。
- 本来のアプローチはそれぞれ約37ヤードと約48ヤード。
- 2人はグリーンに着いてから取り違えに気づき、元の位置へ戻ってプレーし直した。
頭上の 球を 打ち出して パー、のは ずが 2罰打 問題は クラブではなく 足の 位置
3行まとめ
- ディラン・フリテリが木から垂れた植物の中の球を頭上から打ち出し、パーで上がったはずのホールに2罰打を受けた。
- 2022年のRBCヘリテージで、プレーの線をまたぐ構えと判定された。
- 特殊な脱出の成功と、規則に適う足の位置は別の問題だった。