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ゴミ箱からマスターズ王者のバッグへ 後方シャフトの試作パターが合った理由

2011年マスターズ王者のシャール・シュワルツェルが2019年に選んだのは、PXGが製品化せず廃棄箱に入れていた試作パターだった。ヘッドには、捨てられた際の傷やへこみもあったという。

後方にシャフトを取り付けた傷のある試作パターの概念イラスト。

シュワルツェルはアームロック式のパターを探していた。ただ、普通の形では、ボールをスタンスの前方に置いたままシャフトを大きく目標方向へ傾けるという、本人の望む構えを作りにくかった。そこでPXGの担当者が思い出したのが、シャフトをヘッドの重心より後方に付けた試作品だ。回収して組み上げると、本人には自然に構えられたという。

不採用の設計でも、一人には合った

PXGはこの設計について、バックスイングの始動でヘッドを「押す」のではなく「引く」ような感覚になると説明した。ただし、それが誰のパットにも有利だと示す比較実験ではない。シュワルツェルにとって重要だったのは、希望するボール位置とシャフトの傾きが両立したことだった。

パターは約37インチに組まれ、本人の希望でヘッドを重くした。特殊な形のため、メーカーの通常の器具では長さや角度を測りにくかったという。量産されなかった理由そのものは公表されていない。

2019年のプエルトリコオープンで使い始め、6位タイ。2020年の3Mオープンでは3位タイに入った。好成績と使用時期は重なるが、パター交換だけが結果を生んだとは言えない。面白いのは、製品として採用されなかった形が、ある選手の具体的な構えには合ったことだ。クラブを選ぶ際も、奇抜さや新しさより、何に困っているかを先に見極めたい。

3行まとめ
  • マスターズ王者シャール・シュワルツェルが選んだのは、PXGが製品化せず廃棄箱に入れていた試作パターだった。
  • ボールを左足寄りに置いたままシャフトを強く前傾させたいという希望に、ヘッド後方にシャフトを付けた設計が合った。
  • 2019年の実戦投入後に上位入賞も記録したが、成績改善をパターだけの効果とは言えない。

GOLF DNA編集部🇺🇸

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出典:PGA TOUR

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