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直径差は 約1.5ミリ 英国の 「小さい ゴルフボール」が 1990年に 姿を 消すまで
ゴルフボールの直径に、かつて二つの物差しがあった。英国側では1.62インチ以上、米国では1.68インチ以上。下限の差は0.06インチ、約1.5ミリだ。これは『すべての球がその直径だった』という意味ではない。小さい球も適合し得る地域と、そうではない地域があった。
R&Aの用具規則史料には、1932年時点で米国が最小直径1.68インチ、英国が1.62インチを基準とした経緯が記されている。最大重量はともに1.62オンス。それ以降も球径の差は残り、国際大会で使う球をどうそろえるかが課題になった。
1.66インチの折衷案
1970年、R&AとUSGAの共同委員会は、最小直径を1.66インチにそろえる案を実現可能とした。両基準の中間だ。しかしR&Aの年表によると、検討の末に統一球の計画は1974年に放棄された。年表からは、どの立場のどの反対が最終的な決め手だったかまでは特定できない。
同じ1974年には、全英オープンが米国標準の球を採用した。大会の使用球を先に変えることと、R&Aのルール下ですべての旧英国球を不適合とすることは、別の段階だった。全英オープンでの先行採用から世界共通の規格になるまで、さらに16年かかった。
1990年、R&Aは最小直径1.68インチ、最大重量1.62オンスを採用した。R&Aの現行用具規則にも、直径1.680インチ以上、重量1.620オンス以下とある。旧英国標準の1.62インチ球は、今は適合球として使えない。
直径差だけをもって、昔の球が今の球より『必ず何ヤード飛ぶ』とは言えない。構造や表面の設計も関わる。ここで重要なのは飛距離の優劣より、世界共通に見えるゴルフの道具が、1990年まで違う下限値で認められていたことだ。
3行まとめ
- かつて英国と米国では、適合するゴルフボールの最小直径が1.62インチと1.68インチに分かれていた。
- 1970年に中間の1.66インチで統一する案が出たが実現せず、全英オープンは1974年に米国標準を先行採用した。
- 1990年の世界統一まで、同じ競技に二つの球径基準が残った経緯をR&Aの規則史料でたどる。
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