初日85位タイからThe Open優勝 ライアン・フォックス、土曜62・パットのストロークス・ゲインド+8.389
GOLF DNA編集部🇬🇧

3行まとめ
- The 154th Openを制したライアン・フォックスは、初日78で85位タイ、36ホール終了時は52位タイだった。
- そこから土曜62、パッティングのストロークス・ゲインド+8.389、21バーディ。
- 公式データを見ると、最終18番の名場面だけでは見えない逆転の中身が浮かぶ。
The 154th Openを制したライアン・フォックス(Ryan Fox)は、初日を78で回って85位タイ。首位とは7打差だった。36ホールを終えても52位タイ、8打差。The Open公式によると、いずれも最終的な優勝者としては過去最低の順位だった。
この優勝は、最終18番のバーディだけを見ていると全体像を見失う。公式が公開した各種データでは、土曜の62、パッティングのストロークス・ゲインド+8.389、21バーディ、そしてアプローチで作った大量のチャンスが重なっていた。
85位タイから、土曜62で一気に戻した
フォックスは初日78。初日85位タイから最終的に優勝した選手は過去におらず、それまでの最低順位は1998年のマーク・オメーラ(Mark O’Meara)の62位タイだった。
36ホール終了時も52位タイで、首位とは8打差。これも優勝者としての最低順位記録で、それまでの記録はデビッド・デュバル(David Duval)の35位タイだった。
土曜日、フォックスは62を記録した。この日9バーディを奪い、The Openの最少ラウンド記録に並んだ。土日の合計130も、The Openの最終36ホール最少スコア記録に並んでいる。
パット+8.389、でも勝因をパットだけにはできない
4日間のパッティングのストロークス・ゲインドは+8.389で全体1位。最終日は26パットで68をマークし、18番では12フィートのバーディパットを沈めて優勝を決めた。
一方で、チャンスを作る側の数字も強い。20フィート以内のバーディチャンスは31回で、スコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler)と並んで最多。グリーン・イン・レギュレーションは72ホール中53回で、週間トップ5に入った。
つまり、公式データ上は「パットだけで拾い続けた週」ではない。アイアンで機会を作り、その機会をグリーン上で回収した形が見える。
フェアウェイ57%でも、ティーショット評価は10位
もう一つ面白いのがドライバー周りだ。フェアウェイキープ率は57%で24位だった一方、ティーショットのストロークス・ゲインドは+3.184で10位だった。土曜の62では、ティーショットだけで+1.857を稼ぎ、その日の3位だった。
ここは数字の読み方として重要だ。フェアウェイキープ率が突出していなくても、ティーショット全体の価値は高くなり得る。もちろん、この1大会だけで一般化はできないが、「フェアウェイに置いた割合」だけではショットの質を説明しきれない例になっている。
21バーディはフィールド最多
フォックスは4日間で21バーディ。次点の17個を4つ上回った。初日は2個だったが、金曜5個、土曜9個、日曜5個と増やし、最終18番のバーディまでつなげた。
公式記録では、フォックスはThe Openの優勝者として初めて大会中に62を記録した選手にもなった。
初日85位タイという出遅れから最後に勝った事実だけでも珍しい。ただ、数字を追うともっと具体的だ。土曜の62、アプローチで作った31回の好機、パット+8.389、そしてフェアウェイキープ率とは別に高かったティーショット評価。その組み合わせが、18番の一打だけでは分からない優勝の形を見せている。
出典:The Open
関連記事
パットの「1位」は指標で3人に分かれる 松山英樹は7.6m超21位、金谷拓実はSG29位
3行まとめ
- 2026年PGAツアーは、パーオン時の平均パット数が1.760で1987年以降の最少水準。
- ウィンダム・クラークはパーオン時平均1.690、スコッティ・シェフラーは25フィート超成功率9.46%、ジェイコブ・ブリッジマンはSG・パッティング+0.684でそれぞれ1位。
- 松山英樹は25フィート超21位、金谷拓実はSG・パッティング29位だった。