公表資料・業界調査 · 2026年10月31日公開
ゴルフ用品の物流・宅配調査報告
バッグの往復は値上がりし、通販では送料を下げる店もある。メーカーから店への共同配送、倉庫の仕事、中古の集荷、返品・調整まで、複数年の数字と実例で追った。

今回調べた物流の範囲
対象は国内のゴルフ用品物流と個人のバッグ宅配。メーカー・輸入元から店への納品、通販の倉庫出荷、店舗出荷、中古の集荷・再販売、返品・試用・調整、ゴルフ場への往復を追った。海外通販は国際送料と通関時の費用負担まで扱う。
確認したのは業界団体の年次報告、配送会社の改定資料とサービス条件、小売・メーカーの送料表示、物流現場を紹介する会社記事。販売市場や旅行市場の記事と重なる数字は、物流の取扱量と混同しないよう範囲を示した。
ゴルフ用品は、売る前にも売った後にも運ばれる
メーカー・輸入元 → 卸・物流拠点
入荷、保管、検品。海外生産品には国際輸送・通関も加わる。
物流拠点 → 店舗/通販の購入者
店向けの共同配送、倉庫出荷、店の在庫からの出荷。
購入者 ↔ 買取・返品・調整の窓口
売却、試用後の返却、修理や調整で荷物が戻る。
ゴルファー ↔ ゴルフ場
買った商品ではなく、本人のバッグを往復で運ぶ。
共同配送は2016年に始まり、2018年に全国へ広がった
JGGAによると、事業は2016年2月に関東の量販店向けから始まった。2018年4月に全国・全業態へ拡大。利用参加の枠は2016年の2社から、2018年7社、2021年10社、2023年11社となり、2025年も11社だった。
最初と最後では配送先の範囲も参加先も違う。10年の取扱量の増加には、もともと各社で運んでいた荷物を共同配送へ切り替えた分が含まれる。
2016〜2025年の共同配送実績
| 年 | 参加枠 | 配送件数 | 荷物個数 |
|---|---|---|---|
| 2016 | 2社 | 4,998件 | 6,437個 |
| 2017 | 3社 | 42,888件 | 69,525個 |
| 2018 | 7社 | 88,962件 | 131,010個 |
| 2019 | 8社 | 125,278件 | 195,736個 |
| 2020 | 9社 | 118,536件 | 197,747個 |
| 2021 | 10社 | 144,606件 | 265,433個 |
| 2022 | 10社 | 268,843件 | 537,988個 |
| 2023 | 11社 | 245,806件 | 496,859個 |
| 2024 | 11社 | 297,348件 | 531,500個 |
| 2025 | 11社 | 376,430件 | 685,009個 |
2020〜2025年、増減のあった年も省かずに追う
荷物個数は2020年19万7,747個、2021年26万5,433個、2022年53万7,988個。2023年は49万6,859個に減り、2024年53万1,500個、2025年68万5,009個となった。2025年は前年比28.9%増、2020年比約3.46倍だ。
2022年には約2倍になった一方、2023年は7.6%減った。この実績だけでは、販売需要、発注ロット、参加企業の切替のうち何が何個を増減させたかまでは配分できない。全国のゴルフ用品が同じ率で売れたという使い方は避ける。
「何件届けたか」と「何箱運んだか」は違う
同じ資料で配送件数は2020年11万8,536件から2025年37万6,430件へ増えた。2025年は1件当たり約1.82個、2024年は約1.79個。複数個口の納品があるため、荷物個数を納品先の数と読んではいけない。
配達した店が年間何店舗あったかという数字でもない。同じ店へ繰り返し納品する件数が含まれる。今回は件と個を別々に保存し、グラフの単位も分けた。
参加ブランドと、物流を受け持つ会社
2025年度の事業報告は、2025年末の参加先を11社とする。ダンロップ、テーラーメイド、ピン、ブリヂストンなどの商品を扱う企業や拠点に加え、ゴルフパートナーも載る。三菱倉庫のテーラーメイド本体扱いと、テーラーメイドのアサガミ倉庫・修理・カスタム製造は別枠で記載されている。
運営会社の記載も確認した。2024年度報告ではOPEX、2025年度報告では生活支援物流となっている。生活支援物流の公式サイトにも共同配送事業と年次実績がある。記載の変化は確認できるが、この資料だけで事業移管の契約内容まで説明することはできない。
2025年末の参加先として公表された11枠
| 参加先 | 資料の補足 |
|---|---|
| マジェスティゴルフ | メーカー |
| 三菱倉庫 | テーラーメイド本体 |
| テーラーメイド | アサガミ倉庫・修理・カスタム製造 |
| セントラル工商/ライト | 用品関連 |
| SRIロジスティクス | ダンロップ製品全般 |
| ダンロップスポーツマーケティング | 東京本社扱い |
| ゴルフパートナー | 小売 |
| ピンゴルフジャパン/ブリヂストンスポーツ/大沢商会 | 用品関連 |
共同配送の費用は、店への荷物をまとめて抑える
各社の倉庫から集めた荷物を共同配送センターでまとめ、方面別・得意先別に届ける。Opexの公表説明では、同じ店への1日の出荷数量を合算し、複数個口の累積で安くなる料金体系を掲げている。具体的な運賃は月間数量により決まる。
2020年度の表彰資料には、個口の重量・サイズの標準化、土日祝の集荷停止、集配時間の定時運用が記されている。小売側にも、荷受けや検品をまとめて接客時間を取りやすくする利点がある。急ぎの小口を何便も走らせる運用とは、発注と受け取りの仕方も変わる。
店ごとに荷物をまとめて届ける
メーカーA・B・Cの倉庫
それぞれの出荷を引き取る。
共同配送センター
方面別・納品先別に荷物をまとめる。
小売店の荷受け
同じ店への納品を集約し、検収する。
CO2削減値は、試算した年と比較条件を添える
JGGAが掲げる参考値は、2020年度の年間1,708.4トン、従来比39%のCO2排出削減だ。2025年の実績としては扱わない。共同配送の取扱個数が増えた分だけ、この削減量を比例で増やす計算もしなかった。
共同配送は2020年度グリーン物流パートナーシップ会議特別賞の対象になった。これは取り組みの表彰であり、個々の利用企業の現在の運賃や収益を保証するものではない。
GDOはメーカー直送から、自社で在庫を持つ方法へ変えた
GDOが2018年と2023年に載せた現場紹介によると、創業当初は受注した商品をメーカーから顧客へ直送していた。ECの拡大に伴い2004年に舞浜で倉庫を確保し、2006年に茜浜へ移転した。自社在庫を持ち、納期と仕入れを管理する方法へ変えた経過が読める。
2018年の記事では、平均在庫30万点、取扱メーカー370以上、GDOと委託先を合わせたスタッフ約80人と説明している。取材時点の規模であり、現在の在庫や雇用人数へ更新した数字ではない。
倉庫の仕事には、検品と注文ごとの加工がある
2023年のGDOの紹介では、物流実務を住商グローバル・ロジスティクスと進め、RFID、自動梱包機、自動倉庫、棚搬送型の機器を取り入れていた。一方、ヘッドカバーの有無を選べる注文では、在庫から付属品を外して発送するなど、人が手を加える工程も説明している。
単なる保管と発送のほかに、注文に合わせて商品や付属品を整える仕事がある。こうした受注後の加工を「流通加工」と呼ぶ。中古の査定・商品化、商品撮影、ウェアの寸法測定も同社の倉庫記事に登場する。
資料 [15]
倉庫では運ぶ前の作業も受け持つ
入荷・棚入れ
商品と数量を確認して保管する。
注文ごとに取り出す
クラブの番手、セット、右左、サイズを照合する。
流通加工・梱包
付属品の組み合わせや箱の大きさを注文に合わせる。
発送・戻り品の確認
運送会社へ渡し、返品や買取品は再び検品する。
クラブ、球、ウェアでは、間違えやすい箇所が違う
GDOの2018年の責任者インタビューには、立ち上げ当初、アイアンセットから1本だけ発送したこともあったという振り返りがある。型番が合っていても、セットの本数や番手が揃わなければ正しい出荷にならない。
ドライバーは長さ、ウェアは色とサイズ、中古は個体の状態や付属品が照合対象になる。ボールや小物を複数注文したときは数量の照合も要る。ゴルフ専業の倉庫で扱う商品知識は、こうした確認に使われる。
約20種類の箱を用意し、ユーティリティ用も加えた
GDOが2023年に紹介した梱包箱は約20種類。2021年1月には、ドライバー用より短く、アイアン用より長いユーティリティ用を追加している。自動で箱の縦横高さを変える設備がある一方、手で梱包するクラブは物差しで長さを測って箱を選んでいた。
外箱が大きければ、運賃区分と緩衝材が増える場合がある。ただし長いクラブを無理に小さな箱へ入れれば破損を招く。小型化と保護の両方を満たす箱を用意する作業だ。
一般宅急便で単品クラブを送るときの料金区分
ヤマトの2025年10月適用・現金運賃で、関東内は120サイズ2,040円、140サイズ2,630円、160サイズ3,020円、180サイズ3,680円。例えば外寸120×16×14cmなら3辺合計150cmで、重量などの条件も満たせば160サイズになる。
これは個人等が使う公表運賃による寸法例。通販会社が同じ3,020円を払っているという計算ではない。箱に必要な強度や緩衝材を省いて、運賃の境目だけを下げる方法も勧めない。
クラブを箱で送る場合の公表運賃
| サイズ | 関東→関東の現金運賃 |
|---|---|
| 120 | 2,040円 |
| 140 | 2,630円 |
| 160 | 3,020円 |
| 180 | 3,680円 |
外箱の3辺を足して料金区分が決まる
箱の外寸の例
長さ120cm+幅16cm+高さ14cm。
合計は150cm
重量などの条件も満たせば、160サイズ。
公表運賃の例は3,020円
関東→関東、ヤマト・現金。店の実際の契約額を示すものではない。
新品を倉庫から送る店、中古を店舗から送る店
ゴルフパートナー公式店は、新品を物流センターから注文番号ごとに出荷し、注文番号が違うと同日でも同梱しないと案内している。中古クラブは在庫する店舗から発送するため、複数商品が別送になる場合がある。
中古1本は、同じ型番の新品在庫に置き換えて出荷するわけにはいかない。販売ページの状態と発送する個体を合わせる必要がある。拠点を集約する方法と、店の在庫をそのまま通販で販売する方法では、荷物をまとめられる範囲が違う。
名入れボールは、出荷前の加工にも日数がかかる
ブリヂストン公式店は通常商品の発送を1〜3営業日以内、オウンネームボールは通常5〜10営業日、ネームタグの名入れは通常3〜5営業日と案内する。名入れボールと通常商品は同時に購入できない。予約・オーダー品にも注文の組み合わせの制限がある。
「翌日発送」と「翌日到着」は日付が違う。受注後の加工、倉庫からの出荷、運送会社の配送を順に足して手元へ届く。コンペで配る名入れボールなど、使う日が決まった商品では、加工の日数も注文の締切を左右する。
資料 [18]
発送前の加工日数も、手元へ届くまでの時間に入る
| ブリヂストン公式店の注文 | 公表する発送までの目安 |
|---|---|
| 通常商品 | 通常1〜3営業日 |
| オウンネームボール | 通常5〜10営業日 |
| 名入れネームタグ | 通常3〜5営業日 |
購入者向けの送料は、3社で基準が違う
2026年10月31日現在、GDOは通常330円、5,500円以上で無料。基準未満の沖縄は2,640円で、TRY SHOTは通常の送料無料判定から外れる。ゴルフパートナー公式店は通常700円に消費税を加えた770円で、新品・中古それぞれ3,980円以上を無料とする。ブリヂストン公式店は660円、7,700円以上で無料だ。
同じ購入金額でも、注文を分けたり、新品と中古を組み合わせたりすると判定が変わる。メーカー公式店でも名入れ品、予約品、通常在庫を一緒に注文できない場合がある。
GDOの2026年10月改定は、配送会社の値上げとは逆方向だった
GDOの会社発表は10月29日注文分から、通常送料を770円から330円へ、送料無料条件を1万1,000円から5,500円へ変えるとする。沖縄の基準未満送料2,640円は据え置いた。現在の公式ヘルプでも改定後の条件を確認した。
会社はグローブやボールなど少額の買い物をしやすくする狙いを説明している。物流費をどれだけ削れたから下げられたのか、粗利でどれだけ負担するのかは、この発表にはない。送料を下げたという事実と、その原資の推測は分けた。
「送料無料」の表示から、小売の物流原価は出せない
店は配送会社に払う運賃のほか、保管、取り出し、検品、梱包材、梱包作業、戻り品の確認などを負担する。購入者から送料を受け取らなくても、これらの仕事は発生する。販売の粗利や販促費の中で負担する部分が出る、というのが今回の編集部の分析だ。
ヤマトの2024年発表は、取扱数量の約9割が個々の契約に準じた割引率を適用する法人顧客と説明する。公表の個人運賃と店の請求送料の差を、そのまま店の損失や配送会社の利益にはできない。
ゴルフ宅急便は、2023〜2025年に何が変わったか
関東→関東・現金の場合、旧140サイズ上限が適用されるバッグは2023年3月まで1,850円、4月3日から2,190円。2024年4月はキャディバッグ規格へ変更して2,510円、2025年10月には3,020円となった。2023年4月比で37.9%、2024年4月比で20.3%増える。
会社が発表する全体の平均改定率は、送るサイズや区間のすべてが同じ率で上がるという意味ではない。とくにバッグの規格変更が挟まるため、同じサービスの実際の適用額を追う必要がある。
日本郵便は2023年と2026年の改定をつないで確認した
日本郵便の2023年改定資料には、関東⇔近畿の140サイズが1,950円から2,300円になる例がある。当時のゴルフゆうパックは120サイズ超に140サイズの運賃を使っていた。
2026年10月から120サイズ超は160サイズ運賃となり、関東→近畿は3,130円。直前の2,300円から830円、36.1%増える。基本運賃の変更と、ひとつ上のサイズ運賃を使う変更が重なった。現行の条件は30kg以下、長さ150cm以下で、運びやすい包装なども求める。
2026年10月時点の3社比較は、適用条件をそろえる
東京から千葉のような関東内の別都県への基本運賃は、ヤマト3,020円、日本郵便3,000円、佐川の往復便で適用する140サイズ分は2,180円。関東→北海道なら3,630円、3,610円、2,710円となる。
佐川は専用カバーを使ったバッグに140サイズの特例を設け、30kgまで扱う。ダンボール等で包む場合は特例がなく通常のサイズ・重量による。日本郵便は120サイズ超、ヤマトはキャディバッグ規格で比較した。異なる条件の最安値だけは拾わなかった。
往復の割引、期限、カバー代を基本運賃に足し引きする
ヤマトのページには往復、持込、決済方法などの割引がある。日本郵便は持込1個120円、往復は復路運賃から120円引く。佐川の往復便は往路と復路の運賃を合計して最初に精算する。比較図はこれらの割引や追加購入するカバーを除いた基本運賃でそろえた。
往復で返せる期限は、ヤマトが往路荷受日から翌月同日まで、日本郵便が往路差出しから1か月以内。佐川は往路荷受日翌日から10日間。長期旅行では、往復をまとめて頼めるかも変わる。
月1回・月2回と送ったときの年間支出
関東内のヤマト基本運賃3,020円を往復させる計算では、年6回3万6,240円、年12回7万2,480円、年24回14万4,960円。2023年4月の片道2,190円で年12往復する5万2,560円との差は1万9,920円だ。
いずれも基本運賃だけの計算で、実際の請求には利用できる割引とカバー購入の有無が反映される。クラブを持って移動するか送るかを考えるとき、1回の数千円だけでなく、自分の利用回数を掛けると負担がつかみやすい。
同じバッグを年に何回往復させるか
| 項目 | 円 |
|---|---|
| 年6往復 | 36,240 |
| 年12往復 | 72,480 |
| 年24往復 | 144,960 |
プレー日、コースの集荷、次に使う日までつなげる
ヤマトはプレー2日前、一部地域では3日前までに発送締切時刻まで出し、前日までにコースへ届ける流れを案内する。佐川もプレー当日の届けを受け付けず、前日までに届くよう手配する条件だ。
コースへ早く着けば、それだけ保管する期間が生じる。帰りの最終集荷を過ぎれば、預けた当日に出るとは限らない。連続するラウンドでコース間を送る場合や、帰宅後すぐ練習したい場合は、この往復日数が影響する。
バッグを使う日から逆算する
発送前
コース名・予約名・プレー日と、到着便・返送便を確認する。
プレー2日前までに発送する例
ヤマトの案内。一部地域は3日前で、受付窓口の締切もある。
プレー前日までにコースへ
当日の朝着を前提にしない。
プレー後に返送
最終集荷を過ぎれば当日発送されない。次の練習やラウンドまでの時間も要る。
コースで受け取る便と返送便が同じとは限らない
相模湖カントリークラブの2025年5月公式案内は、到着便をゆうパック、ヤマト、佐川などとし、元払いを求める。一方、コースからは基本ゆうパックで、ヤマト往復便を使っている場合はその復路も扱う。
当日集荷はおおよそ16時、日によって前後すると記す。往復便でも、発送場所で本人がバッグを確認し、到着日時を確かめて控えを受け取る手順がある。フロントへ置くだけで、どの会社でも自動で持って帰ってくれるわけではない。
同じ案内は、プレー中止の際は本人から返送を依頼すること、復路の届け先を変えるなら既存の往復伝票を使わず新しく発送手続きすることも記す。宅配代はプレー代と別窓口で現金のみ。荷物の転送は送り先コースが受け取れるかの確認も要る。
資料 [38]
相模湖CCの宅配案内に書かれた受け渡し
| 項目 | 2025年5月のコース案内 |
|---|---|
| 到着便 | ゆうパック・ヤマト・佐川など、元払い |
| コースからの返送 | 基本ゆうパック。ヤマト往復便の復路も可能 |
| 受付の目安 | 当日の集荷受付はおおよそ16時、日によって前後 |
| 往復便 | 発送場所で本人がバッグと到着日時を確認 |
| プレー中止 | 本人が返送を依頼 |
| 復路の届け先変更 | 復路伝票を使わず、新規の発送手続き |
| 宅配代の支払い | プレー代と別窓口で現金のみ |
宅配の受付サービス自体が止まった例もある
佐川を利用する取次サービス「らくらく宅配ゴルフ」の公式サイトには、2024年8月16日付で、システム見直しのためすべての受付を一旦中止する告知が残る。今回確認した公式掲載資料には、受付再開の記載は見つからなかった。倒産や撤退とまでは書いていないため、記事も受付停止という表記にとどめる。
佐川の現行往復便ページにも、不正アクセス被害拡大防止に伴うWebからの申込一時停止と、電話集荷は通常どおりという案内が出ていた。新たな手配では、古い使い方記事から申込可能と判断せず、配送会社の現行窓口を確認する。
買取は、売る人へ箱を送る便も必要になる
ゴルフ・ドゥのオンライン買取は梱包キット・送料・手数料を無料と案内し、キットを大・小・単品用に分けている。GDOも発送・返送料を無料とし、必要な箱を集荷時に届ける方法を案内する。
査定拠点へ届いてからは状態の確認、買取成立後の商品化、販売先への配送が続く。不成立なら元の持ち主への返送もある。無料なのは利用者への請求で、往復にかかる物流の仕事を買取業者が引き受けている。
クラブを売ると、空の箱から配送が始まる
買取会社 → 売り手
必要なら梱包キットを届ける。
売り手 → 査定拠点
クラブを集荷し、状態と付属品を査定する。
買取成立 → 販売拠点・次の購入者
商品化して再び出荷する。
不成立 → 元の売り手
返却する便が増える。費用負担はサービス条件による。
小型キットの約4分の1は、どの費用を指すのか
ゴルフ・ドゥは2021年7月14日の会社発表で、8月から「ゴル・ポン!」を運用するとした。目的は、買取用のダンボール箱を顧客へ送る送料を従来の約4分の1に抑え、受け取り漏れも防ぐこと。現在の案内でも、A4サイズで郵便受けへ届ける仕組みがある。
小さく畳んだ箱なら、空箱を大きな荷物として配る必要を減らせる。ただしこの比率は、クラブを詰めて査定拠点へ送り返す運賃や、査定・再販売までの総費用が4分の1になる数字ではない。
自己都合返品、買取不成立、試用後の返却は条件が違う
GDOの通常販売は、返品可能な商品の自己都合返品について到着後8日以内の手続きと購入者の返送料負担を案内する。買取は発送・返送無料、TRY SHOTでは指定引取を基本とし、自分で元払いした送料は返金しないとする。
対象商品・期間を設けた返品支援では、佐川急便の着払いを指定する例も確認した。返品の理由だけでなく、申し込んだサービスと指定の返し方で負担が変わる。新品・中古・特注で返品できる範囲も異なるので、すべての通販購入に一律には広げない。
修理や調整のため、販売後にも配送が続く
遠方の店や工房へ依頼する場合、購入者から現物を送り、作業後に戻してもらう。店がメーカーへ確認を求めれば、さらに移動が増える。納品後に実際に打ち、再調整が必要になれば再び送ることになる。これは今回、作業と移動の関係を編集部が整理したものだ。
何割の人が何回送り直すかという統計は今回得ていない。配送の見積もりを読む際は、最初の納品送料に加え、再調整の往復、梱包箱、手元にない日数まで確認する。店の説明がないまま、調整費に往復送料も含まれるとは決めない。
資料 [37]
販売後の調整でも往復が発生する
購入者 → 購入店・工房
現物を送り、症状や希望を伝える。
店・工房 → メーカー等
必要な場合は部品交換やメーカー確認へ進む。
返送 → 試す → 再相談
一度の調整で合わなければ、再調整で再び配送が必要になる。
バッグと単品クラブでは、必要な包装が違う
ヤマトはコースへ送るバッグにカバーを求め、ヘッドが動かないよう固定する手順を案内する。一方、単品のクラブ等は、ソフトケースやエアキャップを巻くだけでは預かれず、箱や筒と緩衝材を使う。ヘッドなど折れやすい部分は二重に覆う。
責任限度額は1個30万円。30万円を超える品物は預かれないとも明記している。高価なクラブ一式をまとめた荷物はこの受託条件も関係する。事故時に新品価格で一律30万円が出るという意味ではなく、実際の取扱いは約款と個々の状況による。
海外から買う場合は、送料・税金と返送先が加わる
Fairway Golfは、国際送料を配送先住所の入力後に表示し、税金等は配達時に別請求すると案内する。税関の2026年1月の輸入統計品目表は、完成クラブ、ボール、その他ゴルフ用具の該当区分を無税とする。衣類、靴、バッグを含むすべての商品が同じ区分になるわけではない。
「関税がゼロ」でも、国際送料や税金・取扱費用を含めた支払総額がゼロになるわけではない。返却や保証対応で海外へ戻す必要があるかも、国内通販と違う負担になる。個別注文の重量・送り先・条件を入れずに一律送料は置かなかった。
来年の運賃と、将来施行される制度を混ぜない
佐川は2026年10月2日、2027年1月1日からの運賃改定を発表した。関東→関西の例では140サイズが2,310円から2,660円、160サイズは2,570円から2,960円になる。現在の比較表には改定前を使い、将来の表は別にした。
越境ECでは、財務省が少額商品の消費課税等の見直しを2028年4月1日から適用すると説明する。今回の国内送料の比較には関係せず、海外通販の現在の請求へ将来制度を先取りして計算することもしなかった。
非公表の物流原価を埋めず、単価差の影響を計算する
1個の運賃が100円増えれば、月1,000個出す店は月10万円、月1万個なら月100万円の支出増になる。これは出荷数と単価差を仮定した計算で、特定企業の実際の支出ではない。
共同配送の合算、箱の使い分け、空キットの小型化は、こうした支出を減らす具体策として確認できた。一方、各社の契約運賃、返品率、作業単価、ゴルフ宅配だけの年間取扱数は今回そろわなかった。そこを定価や一社の実績で埋めず、公表されている業務と件数から規模の変化を追った。
1個100円の運賃差は、出荷が多いほど積み上がる
| 項目 | 円/月 |
|---|---|
| 月1,000個 | 100,000 |
| 月5,000個 | 500,000 |
| 月10,000個 | 1,000,000 |
元数値と調査方法
原本と確認日
調査日は2026年10月31日。JGGAの2023〜2025年度事業報告、共同配送の運営会社、配送各社の運賃改定、サービス条件、企業の倉庫紹介・送料案内を確認した。年次報告の表は該当ページを画像化して数値と単位を照合した。
自動取得できなかった一部の公式ページは、公式Web本文で確認した範囲と取得の限界を出典欄に残した。社内取材を実施したかのような書き方や、契約書を入手したとの表現はしていない。
年次比較の計算と範囲
共同配送の件数・個数はJGGAの年次実績表と運営会社の公表表を照合した。2025年の図示は原表の376,430件、685,009個を用い、本文の概数と区別した。前年度比は当年÷前年−1で計算。参加先や地域の拡大を含むため、用品市場全体の需要の伸びとは扱わない。
2016〜2025年の共同配送実績
| 年 | 参加枠 | 配送件数 | 荷物個数 |
|---|---|---|---|
| 2016 | 2社 | 4,998件 | 6,437個 |
| 2017 | 3社 | 42,888件 | 69,525個 |
| 2018 | 7社 | 88,962件 | 131,010個 |
| 2019 | 8社 | 125,278件 | 195,736個 |
| 2020 | 9社 | 118,536件 | 197,747個 |
| 2021 | 10社 | 144,606件 | 265,433個 |
| 2022 | 10社 | 268,843件 | 537,988個 |
| 2023 | 11社 | 245,806件 | 496,859個 |
| 2024 | 11社 | 297,348件 | 531,500個 |
| 2025 | 11社 | 376,430件 | 685,009個 |
運賃比較の条件
各金額は税込。関東内は東京→千葉など別都県、地域間は表記した同じ区間を使った。ヤマトは現金の基本運賃、日本郵便は120サイズ超、佐川の往復便はカバー使用時の140サイズ特例。カバー代、割引、離島追加料は比較に入れていない。
旧料金からの推移では、ヤマトの2024年と日本郵便の2026年に適用規格が変わったことを示した。同じサイズ区分が値上がりしただけの時系列としては扱わない。
送料表示と原価、計算例の区別
小売の送料表示は購入者への請求条件。個別の契約運賃、倉庫代、梱包作業代を示す数字ではない。年間バッグ代は基本運賃×2×往復数、法人の感度計算は仮定した出荷個数×100円で算出した。
公開するデータは共同配送実績、運賃の履歴、店舗の送料条件、編集部の計算例の4点。公表資料の取得原本、取得記録、内部識別情報はダウンロード対象に含めない。
今後、数字を詰めるなら何が必要か
ゴルフ宅配だけの年間個数、メーカー・卸・小売の個別契約、返品率、1件当たりの作業時間と保管日数があると、総費用をさらに追える。今回は公表資料でそろわず、全国市場額を推計する分母には使っていない。
佐川の2027年1月運賃、日本郵便の2026年10月変更、GDOの2026年10月29日変更は区別して記録した。新たな料金改定時は、本文だけでなく比較表と計算データも同じ版へ更新する。
集計データ
出典・参考資料
- JGGA 2025年度事業報告書 [1] · 2026年10月31日確認
- JGGA 2024年度事業報告書 [2] · 2026年10月31日確認
- JGGA ゴルフ共配便 [3] · 2026年10月31日確認
- Opex ゴルフ共同配送事業 [4] · 2026年10月31日確認
- ヤマト 2023年4月の運賃改定 [5] · 2026年10月31日確認
- ヤマト 2024年4月の運賃・規格改定 [6] · 2026年10月31日確認
- ヤマト 2025年10月の運賃改定 [7] · 2026年10月31日確認
- ヤマト ゴルフ宅急便の条件 [8] · 2026年10月31日確認
- ヤマト ゴルフ道具の梱包方法 [9] · 2026年10月31日確認
- 日本郵便 2026年10月運賃・規格改定 [10] · 2026年10月31日確認
- 日本郵便 2026年10月運賃表 [11] · 2026年10月31日確認
- 佐川急便 飛脚往復便の条件・特例サイズ [12] · 2026年10月31日確認
- 佐川急便 2027年1月からの運賃改定(発表済み) [13] · 2026年10月31日確認
- GDO 2018年の物流センター責任者インタビュー [14] · 2026年10月31日確認
- GDO 2023年の茜浜倉庫と梱包箱 [15] · 2026年10月31日確認
- GDO 送料・支払い方法 [16] · 2026年10月31日確認
- ゴルフパートナー 支払い・配送 [17] · 2026年10月31日確認
- ブリヂストンスポーツ公式店 よくある質問 [18] · 2026年10月31日確認
- 生活支援物流 ゴルフ共同配送の年次実績 [19] · 2026年10月31日確認
- 佐川急便 関東発の現行料金表 [20] · 2026年10月31日確認
- ゴルフパートナー 送料の区分と発送元 [21] · 2026年10月31日確認
- ゴルフ・ドゥ 宅配買取と梱包キット [22] · 2026年10月31日確認
- ゴルフ・ドゥ 2021年の小型買取キット導入発表 [23] · 2026年10月31日確認
- GDO 買取の集荷・梱包・返送費用 [24] · 2026年10月31日確認 · 公式Web本文で、発送・返送料と梱包箱の無料手配を確認。自動取得は403で原本未保存。
- GDO 返品時の送料と受付 [25] · 2026年10月31日確認
- GDO 対象品の返品サポート [26] · 2026年10月31日確認 · 公式Web本文で、対象商品は佐川急便の着払い返送を指定する条件を確認。自動取得は403で原本未保存。
- GDO TRY SHOTの指定引取・返送料 [27] · 2026年10月31日確認
- 税関 ゴルフクラブ等の関税率目安 [28] · 2026年10月31日確認
- 税関 2026年1月第95類 ゴルフ用品 [29] · 2026年10月31日確認
- Fairway Golf 国際発送と関税・税金の負担 [30] · 2026年10月31日確認 · 公式Web本文で、国際送料は住所入力後に表示、税金は配達時に別請求と確認。自動取得は403で原本未保存。
- ヤマト 2025年10月運賃表 [31] · 2026年10月31日確認
- 日本郵便 2023年10月運賃改定 [32] · 2026年10月31日確認
- 日本郵便 ゴルフゆうパック [33] · 2026年10月31日確認
- 日本郵便 ゴルフゆうパックの割引 [34] · 2026年10月31日確認
- GDO 2026年10月29日送料引下げの会社発表 [35] · 2026年10月31日確認
- 国土交通省 2020年度グリーン物流表彰・ゴルフ共同配送 [36] · 2026年10月31日確認
- ヤマト 単品クラブ・長尺品の梱包方法 [37] · 2026年10月31日確認
- 相模湖カントリークラブ 2025年5月宅配便利用ガイド [38] · 2026年10月31日確認 · 2025年5月のコース公式PDFを公式Web検索の本文で確認。自動取得は404となり原本未保存。
- 日本物流団体連合会 共同配送の標準化と集配時間の改善 [39] · 2026年10月31日確認
- らくらく宅配ゴルフ 2024年8月の受付停止告知 [40] · 2026年10月31日確認 · 公式Web本文で2024年8月16日付の全受付一旦停止告知を確認。証明書期限切れのため取得原本は未保存。
- 財務省 2026年度税制改正・越境EC消費課税(施行2028年) [41] · 2026年10月31日確認