公表資料・業界調査 · 2026年10月31日公開
子どものゴルフに、いくらかかるのか
国内の年間予算と12年間の積算、成績や選考による支援、普通の学生が使える割引まで。海外校の費用と複数年の変化も調べた。

国内育成の年間予算。教室中心は約17万〜26万円
国内で子どもにゴルフを習わせるなら、教室中心で初年度約17万〜26万円。近場の試合へ年4〜6回出ると約60万〜120万円、国内遠征を年8〜12回組むと約140万〜290万円。今回の料金資料を手掛かりに、用具、親子のラウンド、送迎や宿泊まで足して組んだ年間予算だ。
これは家庭の支出を全国調査した平均ではない。子ども1人と保護者1人が自宅から通い、下記の回数で続ける設定にした。通常の学費・生活費、親が仕事を休んだ分の減収、自動車購入は含めていない。海外遠征や寮制進学は追加になる。
毎週の教室だけなら費用を抑えられる。試合へ出始めると、前もってコースを回る代金と親の移動が増え、全国を回れば親子2人の交通・宿泊が重なる。月謝だけでは、この差がつかめない。
国内で続ける年間予算を、3段階で組む
| 通い方・大会数 | 年間の合計 | ここまで含む |
|---|---|---|
| 教室中心・遠征なし | 初年度16.6万〜26.0万円 | 月4回の教室、用具、送迎、親子の体験0〜4回、入会費 |
| 近場の試合4〜6回 | 59.8万〜115.4万円 | 指導・自主練習、親子の練習12〜24回、試合と指定練習、送迎、用具 |
| 国内遠征8〜12回 | 136.6万〜286.6万円 | 指導・練習、試合、親子2人の遠征交通・宿泊・追加食費、用具 |
「子どものプレー代」だけで計算すると足りなくなる
教室中心のモデルでは、月7,700円の月謝と1回550円の施設料で、年48回なら11万8,800円。そこにクラブ、靴やボール、送迎、親子の体験ラウンドを足した。入会費3,200円は最初の年だけ加えている。
競技モデルは、子どもの練習ラウンドに付き添う親のプレー代も見込んだ。近場の試合モデルは日帰り、全国モデルは親子2人の遠征を設定した。試合のプレー代と旅費、普段の練習と指定練習を重ねて加算しないように内訳をそろえた。
近場の試合の単価には、2025年神奈川県大会の参加料と試合・練習プレーを足した3万2,000円を使った。全国モデルの1大会4万2,000円や親子の通常ラウンド1万円などは予算上の仮定だ。大会要項と住んでいる場所に合わせて置き換えれば、家族の金額に近づく。
年間予算の内訳。親のプレー代と遠征費も入れた
| 項目 | 教室中心 | 近場の試合 | 国内遠征 |
|---|---|---|---|
| 指導・練習場 | 11万8,800円 | 24万〜48万円 | 36万〜60万円 |
| 親子の通常ラウンド | 0〜4万円 | 12万〜24万円 | 12万〜24万円 |
| 大会の参加料・プレー代 | 0円 | 12万8,000〜19万2,000円 | 33万6,000〜50万4,000円 |
| 遠征交通・宿泊・追加食費 | 0円 | 0円(日帰り設定) | 40万〜120万円 |
| 近場の送迎 | 1万2,000〜3万6,000円 | 4万8,000〜12万円 | 4万8,000〜12万円 |
| 用具・靴・消耗品 | 3万〜6万円 | 6万〜12万円 | 10万〜20万円 |
| JGA年会費 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 |
| 平年の合計 | 16万2,800〜25万6,800円 | 59万8,000〜115万4,000円 | 136万6,000〜286万6,000円 |
| 最初の年だけの入会費 | 3,200円 | 継続年のため0円 | 継続年のため0円 |
小1から高3まで競技を増やして続けると、12年でいくらか
小1〜小3は教室中心、小4〜小6は近場の試合、中学・高校の6年間は国内遠征、という進み方を上の予算で積算すると、12年間で約1,050万〜2,150万円になる。
この額を払えばプロになれる、という計算ではない。試合を増やす進み方を12年続けた場合の家計の試算だ。学費と通常生活費、今後の値上がりは加えていない。途中から費用が膨らむのは、教室の月謝よりも競技と帯同の日数を増やすためだ。
小1から高3まで、途中で競技を増やす12年間の例
| 期間 | 置いた通い方 | 期間の合計 |
|---|---|---|
| 小学1〜3年・3年間 | 教室中心 | 48万8,400〜77万400円 |
| 小学4〜6年・3年間 | 近場の試合4〜6回/年 | 179万4,000〜346万2,000円 |
| 中学・高校・6年間 | 国内遠征8〜12回/年 | 819万6,000〜1,719万6,000円 |
| 入会費・最初の1回 | 教室+JGA | 3,200円 |
| 12年間の合計 | 値上げ・支援なし | 1,048万1,600〜2,143万1,600円 |
上手な子は安くなる。ただし、何が免除されるかは違う
ジュニアゴルファー育成財団の2026年度個人助成は、選考を経て50万円以内を給付する返済不要の制度だ。申請時20歳未満などの条件があり、競技成績や力量を審査する。レッスン、競技、交通、用具などに使える。仮に年150万円の活動へ満額50万円が決まれば、残る資金は100万円になる。
三重のふじゴル Jr.Golf Academyは、選ばれた生徒のレッスン費を1年間無料にする。選考は今の技術だけでなく、取り組む姿勢や可能性も見るという。こちらは現金の助成ではなく、指導料を払わずに学べる支援だ。用具や遠征まで無料とは書かれていない。
全国を回れるほど上達すると、支援を受けても出場する試合が増えることがある。家計には、支援を引く前の総額と、決定した支援を引いた残額を両方残しておきたい。財団の2026年度募集は終了している。
選ばれた子の負担は、どこまで減るか
| 支援 | 選考・対象 | 減る支出 | 残る支出 |
|---|---|---|---|
| ジュニアゴルファー育成財団・2026個人助成 | 申請時20歳未満・日本国籍。成績や力量などを審査 | 受講・競技・交通・用具等に返済不要、50万円以内 | 決定額を超える費用。全員に50万円ではない |
| ふじゴル Jr.Golf Academy | 技術だけでなく姿勢・可能性も含めて選考 | 選抜生のレッスン費、1年間 | 用具・試合・交通等まで無料との記載はない |
| 用具メーカー等の現物支援 | 選手ごとの契約。福井選手家庭の取材例 | クラブ調整、シューズ等で支援例 | 現金の遠征費など。契約額・支援額は非公表 |
年150万円の予算に、仮に50万円の助成が決まれば
| 項目 | 万円 |
|---|---|
| 支援を引く前の費用 | 150 |
| 決定した助成額の仮定 | 50 |
| 残る自己資金 | 100 |
本格的にプロを目指す費用は、さらにかさむ
2026年1月の「ゴルフのニュース」の取材で、レッスンプロの三浦辰施氏は、本格的にプロを目指す育成に年300万〜400万円ほどかかると見積もった。試合の水準が上がるほど遠征が増え、子どもと保護者2人分の宿泊も必要になるという。現場の指導者の見方であり、家庭を集計した平均ではない。
REAL SPORTSが2023年に取材した福井誠ノ介選手の家庭では、父親が前年の月平均を支出91万円、充てられる資金68万円、不足23万円と説明した。支出を12倍すると年1,092万円。海外遠征、ラウンド、車の維持なども含む、競技実績のある1家庭の例だ。
スポンサー、財団、クラウドファンディングに支えられ、クラブの調整やシューズの支援も受けていたという。それでも不足は出ていた。取材で示されたのは資金不足の額であり、親の支出総額や全国の相場ではない。国内モデルの約290万円も、育成費の上限を示す額ではない。
指導者の見積りと家庭の支出は、種類の違う数字
| 資料 | 金額 | 何を示すか |
|---|---|---|
| 2026年1月・三浦辰施氏への取材 | 年300万〜400万円 | 本格的にプロを目指す子の費用について、指導者の見積り |
| 2023年11月・福井選手の家庭への取材 | 月91万円を年換算して1,092万円 | 前年の月平均と説明。海外遠征・車維持等を含む1家庭 |
海外にも遠征した1家庭。月平均を年換算すると
| 報告された項目 | 月平均 | 12倍した年換算 |
|---|---|---|
| 支出 | 91万円 | 1,092万円 |
| 支出へ充てる資金 | 68万円 | 816万円 |
| 不足 | 23万円 | 276万円 |
成績に関係なく使える、日本の割引と米国の5ドル制度
JGAジュニア会員は入会1,000円、年会費2,000円。地区の教室や競技につながる制度がある。JGRAの協力施設一覧にも、西新ゴルフセンターのジュニア料金などが載る。こうした割引は、普段の練習を続ける助けになる。
米国のYouth on Courseは、提携コースを5米ドル以下、今の為替で約786円以下で回れる制度だ。会員は2024年24.7万人から2025年39.4万人へ増えた。学生証だけの割引とは利用資格が異なり、会費、提携コース、時間帯などの条件がある。
日本の入口には低料金の制度がある
| 例 | 公表料金 | 条件・別料金 |
|---|---|---|
| JGAジュニア会員 | 入会1,000円+年2,000円 | 満6〜18歳。教室や競技の料金は別 |
| 西新ゴルフセンター/JGRA掲載 | 1階2時間・2階3時間930円 | ジュニア会員の年会費3,000円が別途必要 |
| アコーディア・ガーデン加古川 | 月7,700円+受講1回550円 | 入会2,200円。施設料はボール代込み。コースレッスンは別 |
安く回れる制度の会員も増えている
| 年 | 人 |
|---|---|
| 2024 | 247,000 |
| 2025 | 394,000 |
米国には、普通の学生が安く回るための料金もある
編集部に寄せられたバークレー周辺での過去の体験談には、学校を問わず学生証で安く回れるコースが多く、カート込み5ドルでプレーしたこともある、という話があった。強い選手への奨学金とは違う。大学生以下の人が、ゴルフを始めたり続けたりするための安さだ。
現在の公式料金でも、カリフォルニアのPruneridgeは対象大学を指定せず、有効な学生証で17ドル、約2,673円と案内する。9ホールの一般平日25ドルより32%安い。フロリダのIronwoodには学生向けの火〜木37ドル、約5,818円のカート込み料金があり、高校生以下の徒歩プレーは7.50ドル、約1,179円だ。
2014年のNCCGA資料にも、複数校の学生をコースの割引につなぐCollege Ratedの事業が載る。使うのは会員証と学生証で、コース側が料金と時間を決める仕組みだった。バークレーの5ドルは時期とコース名が特定できていない過去の体験として掲載し、今予約できる共通料金にはしていない。
成績で選ばれなくても使える、米国の学生料金
| コース・制度 | 対象と条件 | 公表額・円換算 | カート |
|---|---|---|---|
| Pruneridge/カリフォルニア | 有効な学生証。対象大学の指定なし。9ホール | 学生17ドル/約2,673円。一般平日25ドル/約3,931円 | 学生料金への包含記載なし |
| Ironwood/フロリダ | 学生。火〜木は終日、金〜日は11時以降 | 火〜木37ドル/約5,818円。金〜日40ドル/約6,290円 | 込みと明記 |
| Ironwood/高校生以下 | 学生料金と別に、徒歩のジュニア料金 | 7.50ドル/約1,179円 | 徒歩 |
| College Rated/2014年NCCGA資料 | 複数校の学生。モバイル会員証+学生証 | 各コースが料金と利用時間を設定 | 各コースの条件 |
日本の登録会員は減少、海外の入門事業には伸びも
JGAジュニア会員は2022年3月末8,598人から、2026年3月末7,805人へ減った。4年間で793人、9.2%減。一方、JGAのジュニアスクールは2025年度に137会場で3,867人が参加し、会場は前年より11増えている。会員数と、子どもがゴルフに触れる場所の動きは揃っていない。
豪州の5〜12歳向けMyGolfは、2023/24年度の36,643登録から翌年度40,736登録へ11.2%増えた。女子の伸びは23.2%。参加する入口を広げる事業と、試合へ出る選手の育成では、人数の動きも費用のかかり方も違っている。
JGAジュニア会員は8,598人から7,805人へ
| 年 | 人 |
|---|---|
| 22/3 | 8,598 |
| 23/3 | 8,568 |
| 24/3 | 8,313 |
| 25/3 | 8,141 |
| 26/3 | 7,805 |
豪州MyGolfの登録は36,643から40,736へ
| 年 | 登録 |
|---|---|
| 23/24 | 36,643 |
| 24/25 | 40,736 |
MyGolfでは女子の登録増が大きい
| 項目 | 登録 |
|---|---|
| 男子・23/24 | 25,651 |
| 男子・24/25 | 27,194 |
| 女子・23/24 | 10,992 |
| 女子・24/25 | 13,542 |
日本で始める費用、試合に出る費用
アコーディア・ガーデン加古川のジュニア教室は月7,700円、受講1回につき施設料550円。年48回通う条件なら、入会金も合わせて初年度121,000円になる。ボール代は施設料に含むが、コースレッスン、用具、移動の出費は別だ。
2025年の神奈川県アマ・ジュニアの部は参加料12,000円。当日のプレー代10,000円、指定練習を1日入れるとさらに10,000円で、合計32,000円。練習日は平日に設定され、初参加の選手は練習をすることが原則とされた。親の休暇や送迎まで考えると、出場の負担は申込料金だけでは済まない。
月4回・年48回通うと、教室だけで12.1万円
| 項目 | 円 |
|---|---|
| 月会費12か月 | 92,400 |
| 施設料48回 | 26,400 |
| 入会金 | 2,200 |
神奈川県アマ2025、ジュニアの1大会の費用例
| 項目 | 円 |
|---|---|
| 参加料 | 12,000 |
| 大会日のプレー | 10,000 |
| 練習1日のプレー | 10,000 |
海外校の費用を、何が含まれるかと一緒に並べた
海外の費用を比べるとき、寮費だけを足して終えると見落としが出る。IMGの基本額にはゴルフ指導と標準の寮・食事が入る。Hillsは学校とゴルフの料金を別々に表示する。タイのBISPやスペインのSISは、学校・寮の公表額のほかに、専門指導や競技の費用を確かめる必要がある。
下の表は各国の平均価格ではなく、料金表を確認できた学校の例だ。学年と年度も載せた。円換算は2026年10月30日の参考為替で揃え、今の家計感覚で規模が分かるようにした。
資料 [6] [10] [13] [12] [33] [27] [9]
留学先6校の公表額と、そこに含まれるもの
| 学校・年度 | 公表された年額の足し算 | 円換算 | ゴルフ料・残る支出 |
|---|---|---|---|
| 米国・IMG Academy/2025-26 | USD 102,900 | 約1,618.1万円 | 学費・ゴルフ・標準寮食。追加費用と預り金は別 |
| 豪州・Hills International College/2026 | AUD 78,600 | 約868.2万円 | 学費28,200+ゴルフ21,600+ホームステイ28,800。諸費用別 |
| 英国・Millfield/2026-27 | GBP 60,615 | 約1,277.1万円 | 寮生1学期20,205×3。個別のゴルフ追加費は別途確認 |
| NZ・St Peter’s Cambridge/2026 | NZD 79,445 | 約704.1万円 | 学費58,920+寮20,525。ゴルフ・休暇滞在等別 |
| タイ・British International School Phuket/2026-27 | THB 1,492,000 | 約695.6万円 | 学費982,700+寮509,300。競技者支援費・コース指導等別 |
| スペイン・Sotogrande International School/2026-27 | EUR 47,640 | 約836.9万円 | Elite学費20,830+Guardian寮26,810。専門ゴルフ指導料別 |
米国IMGは、基本額のほかに約75万円の記載費用
IMGの高校課程でGrade10の新規留学生を想定すると、基本額102,900米ドルに競技費、活動費、保健サービス、新入生費、留学生費を足して107,635米ドル、約1,692.6万円になる。医療保険や航空券、食費部分の税などは、なお別にかかる。
さらに医療・大会用に計5,400米ドル、約84.9万円を預ける。未使用分は返還されるため、これを全部使う費用として数えてはいけない。ただ、入学時に用意する資金には関わる。基本額だけで契約を決めると、この差を見落とす。
豪州Hillsは2027年の主要費用が5%上昇
Hillsの2026年の高校課程(Years11〜12)に通う留学生は、授業AUD28,200、ゴルフAUD21,600、ホームステイAUD28,800で計AUD78,600。2027年公表額では同じ3項目がAUD82,530へ5%上がる。今の為替で約868.2万円から約911.6万円への変化だ。
このほか学校諸費、ゴルフキット、制服、保険などの欄がある。ホームステイの対象も年40週まで。年間契約という言葉だけでは、休暇中の滞在や一時帰国まで含むかは分からない。
英国とNZでは、学校生活と休みの過ごし方も費用になる
英国Millfieldの2026–27年の中高等課程の寮生は1学期20,205ポンド。3学期なら60,615ポンド、約1,277.1万円。授業や食事、洗濯を含む一方、個別のゴルフ指導や遠征は見積りで照合したい。校内には屋内練習施設や350ヤードの練習場がある。
NZのSt Peter’s Cambridgeは2026年の授業と寮でNZD79,445、約704.1万円。料金表には、休暇や指定週末のホームステイを年NZD5,000、約44.3万円と見積もる欄もある。学校に払う寮費が、365日の滞在費を意味するとは限らない。
地域の高校へ通う費用はもっと抑えられる。Rangiora高校は2026年の授業料がNZD16,500、ホームステイが週NZD350。40週滞在する条件なら、この2項目で約270.3万円になる。ゴルフの指導や試合、送迎を別に手配する場合の、学校と生活の費用の例だ。
資料 [13] [29] [30] [12] [9] [55]
NZでは寮費のほかに休暇中の滞在費も載っている
| 項目 | 万円 |
|---|---|
| 授業料 | 522.2 |
| 寮費 | 181.9 |
| 休暇等ホームステイ見積り | 44.3 |
| キャンパス費 | 13.3 |
保護者に残る仕事と支払い
| 場面 | 実際の資料に出てくる条件 | 家計・生活への影響 |
|---|---|---|
| 試合前の練習 | 神奈川2025の指定練習日は平日4日間から選ぶ | 送迎、休暇、交通費。練習は任意だが初参加は原則実施 |
| 日常の練習 | 学校から練習場・コースへ移動 | 送迎の担当と、授業後に使える時間を確保 |
| 寮の休み | St Peter’sは休暇等のホームステイ年NZ$5,000見積り | 寮費を払っていても休暇中の居場所の支払いが発生 |
| 海外の移動 | Hillsは空港送迎を1回AUD253と記載 | 航空券とは別。往復や一時帰国で回数が増える |
タイでも、国際校に通って競技をする費用は小さくない
プーケットのBISPは2026–27年Year10の授業とFull BoardingでTHB1,492,000、約695.6万円。前年度の同じ2項目から約5%上がった。新入学には申請・入学受入れ料計206,000バーツと、返還条件のある預り金150,000バーツもある。
競技者の支援・開発費は1学期18,000バーツ。学校外のコースで教わるプログラムの過去の案内には、指導料のほか、キャディー代、チップ、交通費まで載っていた。タイに行けば一律に安く育成できる、という見積りにはならない。
プーケットの学費+全寮費も約5%上がった
| 年 | 万円 |
|---|---|
| 25/26 | 662.4 |
| 26/27 | 695.6 |
BISPは支援費の一括払いと学期払いでも額が違う
| 項目 | 公表額 | 補足 |
|---|---|---|
| Year10授業料 | THB982,700/年 | 約458.1万円 |
| Full Boarding | THB509,300/年 | 約237.4万円 |
| 競技者支援・開発費 | THB18,000/学期・約8.4万円 | 3学期計54,000/約25.2万円。2026年9月14日まで年一括なら36,000/約16.8万円 |
| 新入学・子1人の家庭 | 申請6,000+入学受入れ料200,000/計約96.0万円 | 返還されない入学時費用 |
| 預り金 | THB150,000/約69.9万円 | 退学通知・清算等の条件を満たす場合に返還 |
| 過去のコース指導例 | 2023年Loch Palm・1回THB2,900/現在為替で約1.4万円 | 指導1,800のほか、グリーン・キャディー・チップ・交通を含む |
韓国は代表選抜、スペインは学校とアカデミーの連携
韓国KGAはランキングをもとに、代表、常備軍、ジュニア常備軍を選ぶと説明する。大会案内を見ると、選手自身がグリーン代やカート・キャディー代を支払い、協会が一部を支援する例もある。代表選手への支援と、そこへ至る家庭の負担は同じではない。
スペインSISのJunior Elite課程は、学費と非EU向けGuardian寮の公表額で年47,640ユーロ、約836.9万円。専門アカデミーのゴルフ指導料は、その学校料金表には載っていない。学校と指導先の契約を合わせて確認してから、年間予算を組むことになる。
韓国の全国大会もプレー代を支払い、協会が一部支援する
| 確認した制度・大会 | 公表内容 |
|---|---|
| KGAの代表選抜説明 | 代表男女各6、常備軍男女各10、ジュニア常備軍男女各3。ランキングをもとに選抜 |
| 2025韓国ジュニア・1〜2R | 1人1日グリーン130,000+カート30,000+キャディー42,500ウォン |
| 同・最終R | カート40,000、キャディー57,000ウォン。グリーン欄130,000ウォン |
| 主催側の支援 | 本競技期間、1人1日グリーン代20,000ウォンを協会が支援と記載 |
| 費用の読み方 | 1〜2Rの表記3項目計202,500ウォン/約2.4万円、別記の支援額は20,000ウォン |
スペインは学校と専門ゴルフ指導の請求を確かめる
| SIS Elite/2026-27 | 公表額 | 含む範囲 |
|---|---|---|
| Junior Elite M4–M5学費 | EUR20,830/年/約365.9万円 | 昼食込み。端末・制服・送迎・外部試験は別 |
| Standard寮 | EUR22,720/年/約399.1万円 | 学期中の食事・寮・一定の移動等 |
| 非EU向けGuardian寮 | EUR26,810/年/約471.0万円 | Standardに保護者代行・滞在手続支援等を追加 |
| 学費+Guardian寮 | EUR47,640/約836.9万円 | 専門ゴルフ指導料はこの料金表に掲載なし |
| 入学時 | 登録550+家族会費3,000+預り金5,000ユーロ | M4–M5・寮生の例。預り金は返還条件あり。登録+会費は計約62.4万円、預り金約87.8万円 |
「大学の奨学金で行く」の前に、2025年の制度変更
米国の大学ゴルフでは、奨学金の制度が2025年に変わった。NCAA(全米大学体育協会)のDivision Iで新制度を採用する大学は、競技ごとの奨学金上限を撤廃し、登録できる選手の上限をゴルフでは男女各9人とした。昔の「男子4.5人分、女子6人分」を、今も全大学に当てはめる説明は正しくない。既存選手への例外措置もある。
大学は各選手へ奨学金を出せるが、9人全員への満額支給が決まったわけではない。学業上の入学条件、チーム入り、奨学金の額・期間をそれぞれ確かめる必要がある。NCAAが公表する高校参加者に対する大学競技参加者の比率も、奨学金をもらえる確率ではない。
米国大学のゴルフ奨学金、2025年の変更
| 対象 | 2025年からの扱い | 家庭が確かめること |
|---|---|---|
| House和解ルールを採用するDivision I校 | 競技別の奨学金上限を撤廃。ゴルフの登録選手枠上限は男女各9人 | その大学が制度を採用しているか |
| 既存選手への経過措置 | 指定された既存選手を枠に数えない例外あり | 公表名簿が9人を超えていても直ちに規則違反とはいえない |
| 奨学金の金額 | 各登録選手へ支給することが可能 | 全員への満額支給を義務付けた制度ではない |
| そのほかの大学・区分 | 上の9人の説明を一律に当てはめない | 競技区分、大学の予算、本人への書面条件を確認 |
NCAAが示す高校から大学競技への比率
| 項目 | % |
|---|---|
| 男子・全NCAA | 5.4 |
| 女子・全NCAA | 6.9 |
| 男子・Division I | 1.8 |
| 女子・Division I | 2.7 |
助成や奨学金が払ってくれる範囲
米国のジュニア競技団体AJGAのACE Grantは、認定された試合や旅費等を領収書で精算する支援だ。2026年のOpen大会は上限1,500米ドルに参加費295ドルを含む。留学先の学費が丸ごと免除になる制度とは異なる。
BISPもスポーツ奨学金を用意する。2026年10月に出た翌年度募集の案内は、ゴルフを含むスポーツの学費・寮費の一部支援としている。同じ告知にある20〜100%という数字は学業奨学金の説明で、ゴルフの一律減免率ではない。受給者にも残る料金を見ておきたい。
助成は、だれの何を支払うのか
| 制度 | 支援するもの | 残る条件・費用 |
|---|---|---|
| 日本・地区強化/代表支援 | JGA報告の合宿・コーチ派遣・国際競技等 | 選抜された対象者への支援。全国の家庭へ一律給付ではない |
| 米国・ACE Grant | 認定された競技・旅費等を領収書で精算 | 審査・対象費目・上限あり。留学学費の全額給付制度ではない |
| 豪州・AGF女子支援 | 9〜16歳の女子に地元クラブでの指導・会員資格等 | 2024/25は1,432人・160クラブ。海外私学の留学奨学金とは異なる |
| タイ・BISP | スポーツ能力等で学費・寮の一部を支援 | 募集学年・審査・受給額を個別に確認。支援費等が残る |
競技を続ける仲間と、毎週プレーできる場所
GolfSixes Leagueは、英国・アイルランドのパートナーと短い団体戦を運営する。2025年には9,247人が参加した。豪州のゴルフ財団(AGF)の女子支援は、地元クラブでの指導や会員資格につながる仕組みで、2024/25年度に1,432人が参加した。
高額な学校を選ぶこと以外にも、続けられる条件を整える方法はある。週に何回コースへ出られるか、同じ年頃の仲間がいるか、授業と練習が両立するか。学校の設備写真だけでなく、子どもの1週間がどうなるかまで調べたい。
英国・アイルランドでは短い団体戦が入口になる
| 年・項目 | 公表内容 |
|---|---|
| 2024 | 8,000人超/Golf Foundation案内 |
| 2025 | 9,247人、743クラブ・チーム、133リーグ |
| 2025参加者調査 | 92%が楽しさをgood/excellent、88%がもっとプレーしたいと回答 |
| 集計範囲 | England、Scotland、Wales、Irelandのパートナーと実施 |
AGF女子育成支援の参加者は増えている
| 項目 | 人 |
|---|---|
| 2023/24 | 1,191 |
| 2024/25 | 1,432 |
月謝だけでなく、試合と帯同まで足して選ぶ
今回組んだ国内予算では、教室中心の初年度が約17万〜26万円、近場の試合で年約60万〜120万円、国内遠征を増やして年約140万〜290万円になった。どの段階でも、レッスンの料金表に載らない用具と親の移動を足している。
一方、安い学生料金やジュニア料金があれば、成績で選ばれる前からコースへ出やすい。成績や将来性で選考する無料指導・助成もある。留学を考えるなら、今の練習と競技をどれだけ続けられるかを家計に書き出してから、学校・寮・支援後の費用と比べたい。
資料 [23] [36] [5] [58] [59] [60]
日本で続ける道と、海外へ出る道
始める
地域の教室・練習場・親子のラウンド。学年や腕前に合う活動を選ぶ。
試合へ出る
地域大会、学校の大会、ジュニア選手権など。大会ごとに登録・年齢・成績条件がある。
国内で学ぶ
中高・大学で学業と競技を続ける。地区強化・ナショナルチームは選抜された選手の支援。
海外で学ぶ
短期練習、現地高校、寮制アカデミー、大学進学。学校教育を受けるのか、ゴルフだけの滞在かを確かめる。
卒業後
競技を続ける、プロを目指す、コーチや別の仕事へ進む。どの経路もプロ入りを保証しない。
留学の見積りで揃えたい項目
| 項目 | 見積りに必要な内容 |
|---|---|
| 学校 | 学年、学期数、履修、卒業資格、英語補習、教材、試験 |
| ゴルフ | 指導時間、人数、芝から打てる練習、実際のコース利用、計測、体力・競技分析 |
| 試合 | 出られる大会、選考、参加料、練習ラウンド、遠征、帯同、保護者の追加負担 |
| 生活 | 寮・食事、週末・休暇の閉寮、ホスト、保護者代行、保険、交通 |
| 用具 | クラブ、成長後の調整、シューズ、ボール、破損修理。貸出・支給の範囲 |
| 支払い | 入学金、返還される預り金、前払い、退学通知期限、送金費、為替 |
| 本人の生活 | 勉強と練習の予定、相談できる大人、学校を変える場合の学習の接続 |
出典・参考資料
- R&A Global Golf Participation2025 [1] · 2026年10月31日確認
- NGF2025 US participation andjunior statistics [2] · 2026年10月31日確認
- JGA2024 annual businessreport [3] · 2026年10月31日確認
- JGA2022 annual businessreport [4] · 2026年10月31日確認
- JGA junior membership rules2024 [5] · 2026年10月31日確認
- IMG Academy golf2025-26 annual tuition card [6] · 2026年10月31日確認
- Hills International golf programme [7] · 2026年10月31日確認
- St Peters Cambridge2026 fees [8] · 2026年10月31日確認
- ECB daily reference exchange rates [9] · 2026年10月31日確認
- Hills 2026 International Fees [10] · 2026年10月31日確認
- Hills 2027 International Fees [11] · 2026年10月31日確認
- St Peters 2026 International Fees [12] · 2026年10月31日確認
- Millfield 2026 fees [13] · 2026年10月31日確認
- Sotogrande International School fees [14] · 2026年10月31日確認
- BISP Golf Academy [15] · 2026年10月31日確認
- BISP 2023 golf programme expansion [16] · 2026年10月31日確認
- KGA 2025 Korean Junior Championship player notice [17] · 2026年10月31日確認
- GolfSixes League 2025 impact [18] · 2026年10月31日確認
- Golf Foundation captains charity 2024 [19] · 2026年10月31日確認
- Golf Australia 2023-24 participation [20] · 2026年10月31日確認
- JGA Junior school [21] · 2026年10月31日確認
- JGRA Junior services [22] · 2026年10月31日確認
- Accordia Garden Kakogawa lesson prices [23] · 2026年10月31日確認
- NCAA Division I Proposal 2025-11 [24] · 2026年10月31日確認
- NCAA final roster rules June 2025 [25] · 2026年10月31日確認
- NCAA probability of competing beyond high school [26] · 2026年10月31日確認
- SIS Elite Sports Fees 2026-27 [27] · 2026年10月31日確認
- BISP school fees 2025-26 [28] · 2026年10月31日確認
- Millfield senior golf programme [29] · 2026年10月31日確認
- Millfield 2026 facilities investment [30] · 2026年10月31日確認
- KGA 2026 national and reserve squads [31] · 2026年10月31日確認
- NCAA International Student Athletes [32] · 2026年10月31日確認
- BISP school fees 2026-27 [33] · 2026年10月31日確認
- Golf Australia participation 2024-25 [34] · 2026年10月31日確認
- Golf Australia Annual Report 2025 [35] · 2026年10月31日確認
- 神奈川県アマ2025ジュニア実施要項 [36] · 2026年10月31日確認
- AJGA Liberty National ACE Grant [37] · 2026年10月31日確認
- ジュニアゴルフNZ programme fees [38] · 2026年10月31日確認
- AJGA Tournament Fees and Benefits [39] · 2026年10月31日確認
- AJGA 2026 membership fees [40] · 2026年10月31日確認
- AJGA 2026 ACE grant reimbursement limits [41] · 2026年10月31日確認
- AJGA 2026 ACE grant application announcement [42] · 2026年10月31日確認
- JGA national team programme [43] · 2026年10月31日確認
- Youth on Course access [44] · 2026年10月31日確認
- Youth on Course membership price change [45] · 2026年10月31日確認
- 日本高等学校・中学校ゴルフ連盟の概要 [46] · 2026年10月31日確認
- 日本高等学校・中学校ゴルフ連盟 加盟規程2026 [47] · 2026年10月31日確認
- Youth on Course 2025 results and membership2024-2025 [48] · 2026年10月31日確認
- BISP2027-28 scholarship announcement2026-10-19 [49] · 2026年10月31日確認
- BISP Sports scholarships [50] · 2026年10月31日確認
- AJGA ACE Grant application process2026 [51] · 2026年10月31日確認
- AJGA ACE Grant reimbursement conditions [52] · 2026年10月31日確認
- JGA2025年度第40期事業報告 [53] · 2026年10月31日確認
- JGAジュニア会員募集・現行料金 [54] · 2026年10月31日確認
- Rangiora High School International Student Fees2026 [55] · 2026年10月31日確認
- Rotorua Boys High School current Golf Academy [56] · 2026年10月31日確認
- REAL SPORTS福井親子の育成費インタビュー2023 [57] · 2026年10月31日確認
- ジュニアゴルファー育成財団2026個人助成要項 [58] · 2026年10月31日確認
- ふじさんゴルフ選考型育成レッスン無料 [59] · 2026年10月31日確認
- Pruneridge Golf Club一般学生証料金 [60] · 2026年10月31日確認
- Ironwood Golf Course学生カート込み料金 [61] · 2026年10月31日確認
- NCCGA所属大学を限定しない学生割引ネットワーク2014 [62] · 2026年10月31日確認
- ゴルフのニュース2026年1月6日・三浦辰施氏へのジュニア育成費取材 [63] · 2026年10月31日確認