アダプティブゴルフの レッスンでは、 同じ 障害名でも 指導内容を 変える 必要が ある?
適応ゴルフ・個別指導
まず答え
はい。同じ障害名でも、実際に使える動作、バランス、感覚、疲れやすさ、理解しやすい伝え方、ゴルフ経験や目標は人によって違うため、指導は本人の機能と反応に合わせて調整します。障害名だけで構え・振り方・用具を一律に決めるのは適切ではありません。
詳しい解説
はい。アダプティブゴルフでは、同じ障害名や同じ分類に入る人でも、レッスン内容を同じ型へ固定しない方が適切です。指導の基準にするのは診断名そのものより、その人が実際にどの姿勢を保てるか、どの動作が使えるか、どんな支援や用具が必要か、何を目標にしているかです。
U.S. Adaptive Golf Alliance(USAGA)は、アダプティブゴルフを本人の能力に応じてルールや用具を調整するゴルフと説明し、クリニックでも参加者の能力に合わせた指導と、必要に応じた通常用具・適応用具の使い分けを行っています。つまり、同じ障害名だから同じスイングや同じ補助具を当てはめる考え方ではありません。
EDGAの知的障害のあるゴルファー向け指導ガイドも、情報の理解・環境への反応・課題への取り組み方は人ごとに異なり、障害の影響も個人差があるため、まず本人がどうすれば伝わり、参加し、学びやすいかを理解することを出発点にしています。この考え方は、障害名だけで指導方法を決めない必要性を示す具体例です。
実際のレッスンでは、まず安全に構えられる姿勢、可動範囲、バランス、握り方、移動方法、視覚・聴覚・言語などの情報の受け取り方を確認します。そのうえで、クラブの長さやグリップ、立位・座位、片手打ち、支援者の使い方、説明方法などを必要な範囲だけ調整します。同じ人でも疲労や痛み、経験の増加によって適した方法が変わることがあります。
したがって、アダプティブゴルフの指導は『障害Aならこの打ち方』という分類表より、本人の現在の機能・目標・反応を観察して試し、うまくいく方法を残す個別調整として考えるのが安全です。