ファインフェスクは、 少ない 水や 肥料で 管理しやすい?
芝種・品種
まず答え
比較的その傾向があります。寒地型芝の中では、ファインフェスク類は少ない灌水・施肥・薬剤でも品質を保ちやすい種類があります。ただし、高温や強い踏圧への弱さもあるため、どこでも低管理で使えるわけではありません。
詳しい解説
ファインフェスクは、チューイングフェスク、ハードフェスク、クリーピングレッドフェスクなど細葉のフェスク類をまとめた呼び方です。これらは寒地型芝の中で、比較的少ない水や肥料で維持できる候補として研究されています。
米国ミネソタ州でゴルフ場フェアウェイを想定して行われた研究では、複数のファインフェスク混合区を60日間の強い乾燥条件に置き、その後の回復を調べました。試験条件では、ファインフェスク類は長い乾燥期間を生き残り、灌水量を抑えたフェアウェイ候補になり得ることが示されました。
別の複数年研究では、ファインフェスク類をケンタッキーブルーグラスやペレニアルライグラスなどと比較し、芝品質が基準を下回った時だけ施肥・除草剤を追加する方法で必要投入量を調べました。その結果、特に新しいファインフェスク品種は、比較対象より少ない肥料・除草剤で高い芝品質を維持できる傾向が確認されています。
ただし、『低管理に強い=すべてのストレスに強い』ではありません。ファインフェスクには強い高温で品質が落ちやすい種類があり、交通量が多い場所では摩耗やディボットからの回復が遅いことも報告されています。乾燥に耐えやすくても、真夏の高温や重い交通に同じように強いとは限りません。
そのためゴルフ場で使う場合は、少ない水・肥料で維持したいという目的だけで決めず、地域の夏の暑さ、日照、排水、プレー交通、求める回復速度まで合わせて草種・品種を選びます。条件が合えば省資源化しやすい芝ですが、場所選びが重要です。