ゴルフボールの ディンプルは、 完成後に 一つずつ 削って 作るの?
ゴルフボール製造工学
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詳しい解説
ゴルフボール表面には数百個のディンプルがありますが、量産球で完成後に一つずつ穴を削っているわけではありません。代表的な製法では、カバーを作る金型そのものにディンプルの反転形状を持たせ、成形時に表面模様を作ります。
Titleistが公開しているPro V1の製造工程では、研究開発で設計したディンプルパターンから専用の金型工具を作り、その金型キャビティでウレタンカバーとディンプル形状を同時に形成します。ディンプルの深さ、輪郭、配置は空力性能に関わるため、金型の形状精度そのものが重要になります。
金型を作る工程でも、単に丸いくぼみを並べるだけではありません。TitleistはCADで設計したパターンから「hob」と呼ぶ工具を製作し、それを使ってボール成形用のキャビティを作ると説明しています。新しいディンプル設計を試作するときは、この工具側から作り直します。
カバー成形後には、型の合わせ目の処理、表面仕上げ、塗装、品質検査などが続きます。つまりディンプルは「最後に彫る装飾」ではなく、カバー成形の段階からボール形状の一部として作り込まれています。
メーカーやボール構造によってカバー材料や成形方法は異なりますが、ディンプル形状を金型で再現する考え方は量産の精度と再現性を確保する上で重要です。