ゴルフ百科事典

ゴルフ場の古い木は、年数だけで伐採を決めるの?

樹木・アーボリカルチャー

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まず答え

いいえ。樹齢だけで決めるのではなく、病気や腐朽、枯れ枝、傾きなどの安全性、芝への日照・風通し、根による設備被害、プレーへの影響、景観や生態上の価値を合わせて判断します。危険性が疑われる木は専門家の評価が必要です。

詳しい解説

ゴルフ場では大きな古木が景観やコースの個性をつくることがありますが、「古いから切る」「大きいから残す」という二択では管理できません。見るべきなのは年数より、その木の現在の状態と周囲への影響です。

USGA Green Sectionは、樹木を伐採候補として評価するときに安全性を最優先の項目として挙げています。枯れ枝、著しい葉の減少、菌類の発生、樹皮の損傷、幹の傾きなどを定期的に確認し、必要に応じて樹木の専門家が内部腐朽や根の状態まで調べます。雷や強風で傷んだ木も、外から見える以上に構造が弱っている場合があります。

次に、芝とプレーへの影響を見ます。木が密集すると日照や風通しを遮り、根が水分や養分を競合するため、グリーンやティー周りの芝を弱らせることがあります。表面根がカート道を持ち上げたり、排水や灌水設備へ干渉したり、プレーヤーや整備機械の安全を損なう場合もあります。

一方で、古木には景観、歴史性、戦略性、生物のすみかとしての価値があります。安全上の問題がない枯木をプレー区域から離れた自然区域に残すなど、生態価値を生かす管理もあります。つまり「問題がある木は全部伐採」という考え方でもありません。

実際の判断では、安全性、樹木の健康、芝への影響、コース設計、設備、維持費、環境価値を並べ、剪定や根の管理で改善できるのか、伐採が必要なのかを決めます。特に大木や損傷木は、外観だけで自己判断せず、樹木の専門家による評価を組み合わせるのが基本です。