ゴルフ百科事典

ゴルフ場の樹木管理で、芝の「風通し」が重要なのはなぜ?

樹木・芝環境

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まず答え

風が通ると芝面の熱や水分が抜けやすく、雨やの後に乾きやすくなります。樹木が密集して空気の流れを遮ると、芝が長時間ぬれた状態になりやすく、ストレスや病害、芝の弱化につながるためです。

詳しい解説

ゴルフ場の樹木は景観や戦略性に役立ちますが、芝のすぐ近くで密集すると、日照だけでなく空気の流れも遮ることがあります。USGAは、樹木が空気の動きを妨げると、芝の生育環境が悪化し、湿って柔らかい状態が続きやすくなると説明しています。

樹木整理は光や風通しの改善に役立つ場合がありますが、開けた芝面は乾いた風にさらされる場合もあります。図は一例で、木の整理による風速変化や芝の水分損失量を予測するものではありません。

風通しが重要な理由の一つは、芝面を乾かすことです。雨や朝露の後に水分が長く残ると、表面が乾きにくくなり、病害や芝の損失が起こりやすい環境になります。USGAは、樹木が空気の流れを制限すると芝が温度を調整しにくくなり、雨や露の後の乾燥も遅くなるとしています。

特にグリーンやティーのように低く刈り、交通量も多い場所では、日照と風通しの不足が重なると芝の回復力が落ちやすくなります。実際にUSGAの事例では、強い日陰と空気循環不足が続いた場所で芝が弱くなり、病害圧も高まったことが報告されています。

対策は「木があるから全部切る」ではありません。問題になる樹木の位置、樹冠の密度、季節ごとの日陰、風の通り道、芝の状態を見て、剪定、下枝の整理、間引き、必要な場合の選択的な伐採などを検討します。樹木には景観、戦略性、生態的な価値もあるため、芝への影響だけで一律に判断しません。

つまり、樹木管理で見るべきなのは本数ではなく、重要な芝面に十分な光と空気が届き、濡れた状態が長引かない環境になっているかです。