ゴルフ場の コース管理人員は、 18ホールなら 何人と 決められる?
コース管理・人員配置
まず答え
一律には決められません。同じ18ホールでも、管理面積、グリーンやバンカーの数、刈込み頻度、求める仕上がり、機械化の程度で必要な作業時間が大きく変わります。実務では作業ごとの年間必要時間を積み上げ、使える人員時間と照合して決めます。
詳しい解説
コース管理の必要人数は、「18ホールなら○人」という共通値だけでは決められません。同じホール数でも、管理する面積、グリーン・ティー・フェアウェイ・ラフ・バンカーの規模、芝種、地形、求める仕上がり、作業頻度、機械や設備によって必要な労働時間が大きく変わるからです。
USGAは、人員を考える方法として、作業ごとの年間労働時間を積み上げる考え方を紹介しています。例えばフェアウェイ刈込みに2人で4時間かかり、それを年間90回行うなら、その作業だけで720人時が必要です。同じようにグリーン刈込み、バンカー整備、散布、施肥、ラフ刈込み、カップ切りなどを積み上げると、コースが求める管理水準に必要な年間総労働時間を見積もれます。
この方法の利点は、「人数」だけでなく「何に時間を使っているか」が分かることです。USGAは、作業別の労働時間を記録すると、バンカー整備のように想定以上の人手を使っている作業や、管理水準を上げた時に何時間追加で必要になるかを把握しやすいとしています。
そのため、人員が不足した時は、同じ品質を無理に維持しようとするのではなく、優先順位を変えます。USGAは、プレーへの影響が大きいグリーン、フェアウェイ、ティーなどへ人員を優先し、必要に応じてラフや景観部分の刈込み頻度、バンカー整備頻度などを下げる方法を示しています。機械化によって必要時間を減らせる場合もあります。
逆に、管理目標を上げるなら人員か作業効率のどちらかを増やす必要があります。例えば手押し式で毎日グリーンを刈る、バンカーを毎日手作業で全面整備する、ラフを高頻度で刈る、といった仕様は、それぞれ必要時間を増やします。設備や機械が十分でも、それを操作・整備する人が足りなければ同じ品質は維持できません。
したがって人員配置は、ホール数ではなく、①年間に必要な作業を列挙する、②各作業の人数×時間×回数を見積もる、③実績時間を記録する、④使える総労働時間と照合する、⑤不足するなら管理水準か作業方法を調整する、という順で考えるのが実務的です。