ゴルフ百科事典

ラウンド前にコーヒーを飲めば集中しやすくなる? 飲みすぎると逆効果になることはある?

カフェイン・覚醒

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まず答え

適量のカフェインで覚醒感や一部のゴルフ成績が良くなる可能性はありますが、多いほど良いわけではありません。多量摂取やカフェインに慣れていない人では、そわそわ感、不安、手の震えなどが増えることがあり、精密なショットやパットには不利になり得ます。

詳しい解説

カフェインは眠気を抑え、覚醒感を高める作用があるため、ラウンド前のコーヒーが集中しやすさにつながる人はいます。ただし、ゴルフで確認された効果は小規模研究が中心で、飲めば必ずスコアが良くなるわけではありません。

熟練男性ゴルファー12人を対象にした二重盲検クロスオーバー試験では、ラウンド前と9ホール終了後にカフェインを含むサプリメントを摂った条件で、プラセボよりスコア、グリーン到達率、ドライバー飛距離などが改善し、主観的も低くなりました。研究では約1.9mg/kgの摂取条件が報告されていますが、コーヒーをラウンド前だけに飲む方法を検証した試験ではありません。

別の男性ゴルファー20人の試験は、実験室でラウンドを模擬したものです。開始前と途中に糖質とカフェインを含む飲料を与え、合計でカフェイン約1.6mg/kgと糖質約0.64g/kgを摂った条件では、無エネルギーのプラセボより覚醒感やパッティング成績が良好でした。ただし、糖質も同時に与えているため、この改善をカフェインだけの効果とは判断できません。

一方で、多ければ多いほど集中しやすくなるわけではありません。低カフェイン習慣の成人を対象にした試験では5mg/kgで不安感が増え、別の試験では250mgのカフェインで覚醒感と同時にそわそわ感が増えました。また、3mg/kgで腕の生理的な震えが増えた研究もあります。こうした反応は、細かな距離感やフェース管理が必要な場面では不利になる可能性があります。

実践では、大事なラウンド当日に普段より大量のコーヒーを試すより、自分が普段問題なく飲める量の範囲で使う方が安全です。カフェインへの反応は個人差が大きく、睡眠不足、摂取時刻、普段の摂取量でも変わります。夕方のラウンド後まで大量に摂ると、その日の睡眠へ影響して翌日の回復を損なう可能性もあります。

結論として、カフェインは集中を助けることがありますが、狙うべきは「最大量」ではなく「自分にとって過剰反応が出ない量」です。ゴルフの小規模試験で効果が出た量を、そのまま全員の推奨量として扱うことはできません。