ゴルフ百科事典

靴底のスパイク形状が違うと、スイング中の地面反力や足元の回転力も変わる?

ゴルフシューズ・地面反力

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

一部は変わる可能性があります。右打ち18人のドライバー研究では、靴の種類で最大や前足の最大トルクに有意差はありませんでしたが、メタルスパイクはフラットソールより後足のトルクが大きく、足裏の局所圧にも差が出ました。

詳しい解説

ゴルフシューズの靴底設計は、単に滑りにくさの感覚だけでなく、実際の地面との力のやり取りにも影響するのでしょうか。Worsfoldらの2009年研究では、右打ちゴルファー18人が自分のドライバーで、メタル7スパイク、代替7スパイク、フラットソールの3種類の靴を各5球ずつ打ちました。天然芝を載せた左右のフォースプレートと、靴内の足圧計測を同時に行っています。

最大垂直地面反力と前足側の最大トルクは、靴の種類による有意差がありませんでした。つまり、スパイク形状が違えば地面反力全体が一様に大きくなる、という結果ではありませんでした。

一方、後足側ではメタルスパイクを履いたとき、フラットソールより大きなトルクが生成されました。また、靴内の局所的な足圧分布にも靴底設計による有意差がありました。靴底のグリップ構造によって、足元の回転力や圧のかかり方の一部が変わり得ることを示しています。

ただし、この研究は2009年の3種類の靴を比較したもので、現在の全スパイク・全スパイクレス製品を代表するものではありません。実用上は「スパイクなら地面反力が増える」と単純化せず、滑りにくさ、足裏の圧、後足の回転力など、どの要素が変わるかを分けて考えるのが安全です。