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芝が茶色く弱っていたら、病害が原因と考えていい?

芝草障害・環境ストレス

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まず答え

いいえ。高温、乾燥、過湿、低酸素、機械的な傷みなどでも芝は変色・薄化します。見た目だけでは病害と環境ストレスを区別できないことがあるため、天候・水分・根の状態・症状の広がり方を確認し、必要なら診断してから防除を決めます。

詳しい解説

芝が茶色くなったり薄くなったりすると、病原菌による病害を疑いやすくなります。しかし、同じような見た目は環境ストレスでも起こります。

USGAは、暑く湿った条件で起こる「ウェットウィルト(過湿しおれ)」を紹介しています。が飽和し、高温・高湿度で蒸散が十分にできなくなると、病原菌が主因でなくても芝が茶色くマット状に傷むことがあります。反対に乾燥では、局所的な乾燥斑や水不足によって変色・萎れが起きます。

高温そのものも原因になります。USGAが高温期のポアアニュアを調査した事例では、病害診断に出したサンプルで病原活動がほとんど見つからず、主な衰退原因が高温ストレスと判断された例があります。つまり「茶色い=殺菌剤が必要」とは限りません。

診断では、症状の色や形だけでなく、直前の気温・降雨・散水、土壌水分、排水、根の状態、日照・風、刈込みや交通などを合わせて見ます。病害が疑われる場合は、病原体の兆候や検査結果も確認します。原因を取り違えると、過湿が原因なのにさらに散水する、環境ストレスなのに不要な薬剤を使う、といった逆効果が起こり得ます。

したがって、芝の変色は『病害かどうかを診断する入口』として扱い、病害・乾燥・過湿・高温・機械的損傷などを切り分けてから対策を選ぶのが基本です。