ゴルフ百科事典

ドライバーはアイアンより、身体各部のピーク角速度が出るタイミングが遅くなる?

クラブ別スイング・ピーク時刻

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まず答え

一律には遅くなりません。2025年の低ハンデ男子大学生10人の研究では、ドライバーはダウンスイング中の骨盤ピークが5番・7番アイアンより遅く、リード腕も7番アイアンより遅い一方、胸郭のピーク時刻には有意差がありませんでした。クラブが長いほど全身の各部が同じだけ遅れる、とまでは言えません。

詳しい解説

ドライバーはアイアンより長く、クラブ全体の慣性も異なるため、身体各部のが変わる可能性があります。ただし、「ドライバーなら骨盤・胸郭・腕が全部同じだけ遅くピークを迎える」という単純な関係ではありません。

Liuらの2025年の研究では、低ハンデの右打ち男子大学生10人がドライバー、5番アイアン、7番アイアンを各10回フルスイングし、3次元動作計測で骨盤・胸郭・リード腕・クラブのピーク角速度時刻を比較しました。ダウンスイングでは、骨盤の第2ピーク角速度時刻はドライバーが5番・7番アイアンより遅く、リード腕はドライバーが7番アイアンより遅い結果でした。一方、胸郭のピーク時刻には有意差がありませんでした。

研究全体では、ドライバーはアイアンより動力連鎖の作動時間が約18〜22ミリ秒長く、加速時間を長く使う特徴が示されています。ただし、これは各身体部位が一律に18〜22ミリ秒遅れるという意味ではありません。部位ごとの統計結果は異なります。

また、対象は平均ハンデ約1.3、20歳前後の男性10人で、すべてフルスイングです。女性、シニア、高ハンデ、部分ショットでも同じタイミング差が出るとは確認されていません。クラブ別の3D解析では、単一の理想時刻を当てはめず、同じ人の中で骨盤・胸郭・腕の順序と時刻がどう変わるかを見るのが安全です。