ゴルフ百科事典

管理機械を電動化すると、ゴルフ場のCO2排出は必ず減るの?

管理機械・脱炭素

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まず答え

必ずとは言えません。電動化すれば機械の使用場所でガソリン・軽油を燃やす排出は減らせますが、充電に使う電力にも発電由来の排出があります。実際の削減量は、元の燃料消費、稼働時間、電力の排出係数などで変わります。

詳しい解説

電動の芝刈機や管理機械は、使用中にガソリンや軽油を燃やさないため、現場での排ガスを減らせます。USGAも、電動・ハイブリッドの管理機械が利用でき、従来機と同等のプレー品質を維持しながら排気や騒音、油圧漏れのリスクを減らせると説明しています。

ただし、「電動ならCO2がゼロ」とは数えません。GHG Protocolでは、購入した電力の発電に伴う温室効果ガスをScope 2として算定します。したがって、同じ電力量を使っても、石炭火力の比率が高い電源と、再生可能エネルギー比率が高い電源では間接排出が異なります。

実例としてUSGAが紹介するThe Bear Traceでは、電動管理機械の導入により年間約9,000ガロンの燃料使用を減らし、電気使用量は少し増えたものの、運用上のCO2排出を大きく減らしたと報告されています。ただし、これは特定施設の導入事例で、すべてのコースで同じ削減率になるわけではありません。

比較するときは、①交換前の年間燃料使用量、②電動機械の年間消費電力量、③その地域・契約電力の排出係数、④年間稼働時間、をそろえて見ます。施設全体の温室効果ガスを評価するなら、機械製造や電池などScope 3に当たる要素も別途確認します。

結論として、電動化は運用時排出を減らす有力な手段ですが、『電動化した台数』ではなく、置き換えた燃料と増えた電力を同じCO2換算で比べて初めて削減量を判断できます。