グリーンは、 プレーヤーが 歩く ほど 午後に 転がりが 乱れやすくなる?
グリーン性能・歩行交通
まず答え
はい、なりやすくなります。歩行の一歩一歩が芝面に小さなへこみや乱れを作り、それが一日を通じて積み重なるためです。特に水分が多く軟らかいグリーンや表層有機物が多いグリーンでは足跡が残りやすく、滑らかさと真直性が落ちやすくなります。ただし午後の変化は歩行だけでなく、芝の生育、水分、ボールマークなども重なって起こります。
詳しい解説
グリーンは朝の整備直後と、何組もプレーした午後とで同じ状態とは限りません。USGAは、歩行交通がパッティング面の滑らかさと真直性へ影響し、一歩ごとのわずかな表面変形がラウンド数とともに蓄積すると説明しています。そのため、同じラインへ同じ強さで打っても、朝より午後の方が細かな跳ねや横ずれが増えることがあります。
影響の大きさは、歩いた人数だけでは決まりません。雨や過剰な散水で表面が軟らかい時は足跡が深く残りやすく、表層有機物が多くスポンジ状になったグリーンでも同じ傾向が強まります。反対に、適度に締まり、目砂などで表面が安定しているグリーンは、同じ交通量でも足跡の影響を受けにくくなります。
靴底や歩き方も差を作ります。USGAの研究では、靴底の形によって表面の乱れ方が異なり、足を引きずったり、その場で強くひねったりすると通常の歩行より大きな傷を作ります。カップ周辺は多くの人が集中して歩くため、同じグリーンの中でも交通の影響が出やすい場所です。
ただし、午後に転がりが変わる原因をすべて歩行のせいにはできません。芝の成長で速度が落ちる、水分や湿度が変わる、ボールマークが増える、雨で軟らかくなる、といった要因も同時に起こります。管理側では朝だけでなく必要に応じて午後の速度・滑らかさ・真直性も測り、どの要因が大きいかを確認します。
つまり、歩行量が増えるほど転がりは乱れやすくなりますが、その程度は表面の硬さ、水分、有機物、靴底、歩き方で変わります。プレーヤー側では足を引きずらず、不要な旋回を避け、できた傷をルールの範囲で整えることが午後の転がりを守る助けになります。