ゴルフ百科事典

干ばつ中のカート交通は、フェアウェイよりラフの芝を傷めやすい?

交通・乾燥ストレス

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まず答え

条件によりますが、2年間の圃場試験ではラフの芝で交通被害が大きく出る傾向がありました。41日間の夏季乾燥の終わりには、カート交通で緑被率がラフ刈高の暖地型芝で43%、ペレニアルライグラスで33%低下しました。フェアウェイ刈高では暖地型芝で26%低下し、寒地型芝への影響は小さくなりました。

詳しい解説

乾燥している芝は水分不足だけでも生育と回復力が落ちます。そこへカート交通が加わると、葉や茎の摩耗、押しつぶし、への荷重が重なり、乾燥単独より早く芝面が薄くなることがあります。ただし、フェアウェイとラフで同じ程度に傷むとは限りません。

Braunらは、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラス、バッファローグラス、の4草種を、ゴルフ場のフェアウェイ刈高とラフ刈高で管理し、41日間の夏季乾燥中に模擬ゴルフカート交通を与える2年間の圃場試験を行いました。その後は交通を止め、40日間再灌水して回復も追跡しました。

乾燥終了時、ラフ刈高ではカート交通によって暖地型2草種の緑被率が無交通区より43%低下し、ペレニアルライグラスでも33%低下しました。一方、フェアウェイ刈高では暖地型芝の緑被率低下は26%で、寒地型2草種では交通の影響は小さくなりました。この試験条件では、外観上の交通被害はラフ刈高でより強く出る傾向がありました。

回復も草種で違いました。再灌水後、多くの区は許容できる芝品質と高い緑被率へ戻りましたが、2年目のケンタッキーブルーグラスは例外でした。つまり、乾燥中に傷んでも必ず長期障害になるわけではありませんが、草種や年によって回復力は異なります。

この結果から「乾燥時は必ずラフだけカート禁止」と一律に決めることはできません。実際の被害は草種、刈高、乾燥の強さ、土壌、交通回数、回復できる季節かで変わります。ただし、乾燥が続く時はフェアウェイだけでなくラフの交通集中も確認し、同じ経路への繰り返し走行を分散させる価値があります。