ゴルフ百科事典

フェアウェイは、乾かして硬くするほどランが増えて良い状態になる?

乾燥・フェアウェイ硬度

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まず答え

ランは増えやすくなりますが、乾かすほど良いわけではありません。適度に乾いたフェアウェイは硬くなって着地後の転がりが増えやすい一方、乾燥を進めすぎると芝がしおれ、カートや歩行で傷みやすくなります。プレー性と芝の健康の両方が保てる水分範囲を狙います。

詳しい解説

フェアウェイの水分が減ると表面は一般に締まり、ボールが着地した後のバウンドとランが増えやすくなります。USGAも、湿って軟らかいフェアウェイではランが減り、適度に乾いて締まった状態では転がりを使ったプレーが増えると説明しています。そのため、必要以上に散水して常に柔らかく保つことが最良とは限りません。

水不足は褐変より前に始まることがあります。根から十分な水が届かないと葉の張りが低下し、気孔を閉じて水の損失を抑える一方、二酸化炭素の取り込みや光合成にも影響します。芝種や環境で反応は違うため、葉の様子と土壌水分、根域を合わせて見ます。

ただし、乾燥と「良い硬さ」は同じではありません。水分を減らしすぎると芝は乾燥ストレスを受け、しおれや薄化が起きやすくなります。特に高温時や乾燥が長く続く時は、乾燥した芝へカートや管理機械の荷重が加わるとタイヤ跡や損傷が残ることがあります。USGAは、硬いフェアウェイを作るには芝をある程度低水分で管理する必要がある一方、交通量が多いコースでは乾燥を押し進められる限界があるとしています。

また、雨が少なければ自動的に硬くなるわけでもありません。芝を生かすために灌水量を増やせば表面は軟らかくなりますし、や有機物が多い場所では水を抱えて、周囲が乾いていても柔らかさが残ることがあります。によって乾燥への強さも違うため、同じ水分管理を全コースへ当てはめることはできません。

したがって管理の目標は「可能な限り乾かす」ことではなく、芝が健全に維持できる範囲で余分な水分を避け、狙った硬さとランを作ることです。表面の硬さ、水分、芝のしおれ、気温、交通量を合わせて見て、必要な場所だけ散水するのが基本です。