ゴルフ百科事典

ダウンスイングで手元が減速すると、クラブはリリースされるの?

リリース・手元速度

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まず答え

手元の速度がインパクト前に落ちることと、クラブのは同時に起こり得ます。ただし「手を意図的に止めれば、クラブヘッドが勝手に走る」という単純な因果ではありません。リリースは手首運動、クラブへの力・トルク、シャフトの変形などが組み合わさった結果です。

詳しい解説

ダウンスイング後半では、クラブヘッドの速度が増える一方で、グリップ側の速度が低下する局面が観測されることがあります。これはリリースと同じ時間帯に起こり得ますが、それだけで「手元の減速がリリースを起こした」とは言えません。

グリップの減速とクラブヘッドの加速が同じ時間帯に見られる場合を示す架空の速度曲線です。実測値、速度比、ピークの標準時刻、減速からリリースへの因果関係を表しません。手を止める技術指示として使いません。

OsisとStefanyshynの研究では、24人のゴルファーを対象にクラブの条件を変えて測定し、クラブのリリース中にグリップの速度低下が見られる条件がありました。研究は、ゴルファーがダウンスイング後半のリリース動作をクラブ特性に応じて調整している可能性を示しています。

また、MacKenzieとBoucherは33人のゴルファーで異なるシャフト剛性を比較し、グリップとクラブヘッドの運動、シャフトのたわみを同時に測定しました。結果は、グリップ運動とシャフトの動的な挙動が相互に関係し、個人差もあることを示しています。

したがって、手元の減速はリリースを観察する一つの現象にはなりますが、「インパクト前に手を止める」ことをそのまま技術指示にするのは別問題です。意図的な急減速はやフェース向きを乱す可能性があります。見るべきなのは、手元の速度だけでなく、手首運動、クラブヘッド速度、シャフトの変形、インパクト結果を同じ時間軸で確認することです。