シャフトの 硬さを 変えると、 スイングの 動き その ものも 変わる?
人体・用具相互作用/シャフト剛性
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
変わることがあります。ただし全員が同じ方向に変わるわけではなく、硬さだけからリリースや球筋を決め打ちはできません。
詳しい解説
シャフトは受け身の部品ではなく、ゴルファーとクラブが一体になった動きの中でたわみます。そのため、硬さを変えるとシャフト自身の変形だけでなく、手元やヘッドの動きが変わる人もいます。
MacKenzieらは33人に、慣性特性を近づけて硬さを大きく変えた2本のドライバーを打たせました。柔らかいシャフトでは、シャフトのたわみがヘッド速度へ寄与する割合が大きく、インパクト時のグリップ角速度は小さくなりました。一方、全体平均ではヘッドスピードに有意差がなく、個人別には約半数で有意な差が出ました。
別のWorobetsらの実験では40人が硬さの異なる5本のドライバーを使用し、シャフト硬さの影響がヘッドスピードで27人、インパクト時ロフトで11人、ライ角で40人に確認されましたが、フェース角・クラブパス・入射角には有意な影響が確認されませんでした。
つまり「硬いほど必ず振り遅れる」「柔らかいほど必ず早く返る」のような一方向の法則ではありません。比較するときは長さ・重量・ヘッドなどをできるだけ揃え、複数球で速度、動的ロフト、ライ、打点、散らばりを見ます。切り返しやリリース時刻そのものを断定するには、時間軸を直接測る別の検証が必要です。