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カリウム肥料は、多く入れるほど芝の乾燥耐性が上がる?

施肥・カリウム管理

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まず答え

いいえ。カリウム不足は芝のストレス耐性を落とすことがありますが、必要量を超えて増やせば乾燥耐性がさらに高まるとは限りません。暖地型グリーン芝の試験では、窒素に対するカリウム量を増やしても乾燥耐性は改善しませんでした。・葉の分析で不足を補うのが基本です。

詳しい解説

カリウムは芝の水分調節や生理機能に関わる必須養分なので、不足すれば乾燥や病害などのストレスへ弱くなることがあります。ただし、「ストレスに強くしたいから多めに入れる」という考え方は、研究結果とは一致しません。

USGA仕様の砂質グリーンで、、シーショアパスパラム、を対象に行われた試験では、窒素に対するカリウム量を1倍から4倍まで増やし、異なる灌水量で乾燥反応を比較しました。その結果、カリウム比率を増やしても、試験した品種の乾燥耐性は向上しませんでした。乾燥への反応は・品種や灌水条件の違いの方が大きく表れました。

別のクリーピングベントグラスの砂質グリーン試験でも、幅広いカリウム施肥量を比較した結果、カリウム追加による芝質、色、ボールロールの明確な改善は確認されず、必要以上の施肥を避けるべきだと結論づけています。

一方で「カリウムは不要」という意味ではありません。スズメノカタビラ(annual bluegrass)を対象にした3年間の試験では、カリウムが不足した区で炭疽病が重くなることが確認されています。つまり、不足を防ぐことと、必要量を超えて大量に与えることは別の話です。

実務では、土壌分析や葉分析で不足の有無を確認し、芝種、根域、灌水、水質、窒素施肥量を合わせて必要量を決めます。乾燥耐性を上げたい場合も、カリウムだけを増やすより、適した芝種・品種、水分管理、根域管理を優先します。カリウムは「多いほど強い」養分ではなく、不足させず過剰にもさせない管理が基本です。