ゴルフ百科事典

グリーンに接触型殺菌剤を散布した直後にローリングすると、効き目は落ちる?

病害防除・ローリング

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まず答え

少なくとも2026年に公表されたクリーピングベントグラスの3つの圃場試験では、接触型殺菌剤の散布後10分以内にしても、ダラースポットなどへの防除効果は低下しませんでした。ただし、薬剤や病害が違えば同じとは限らず、実作業は製品ラベルの使用条件と再入場制限に従います。

詳しい解説

薬剤散布の直後にローラーを入れると、葉面の薬剤がこすれたり移動したりして防除効果が落ちるのではないか、という懸念があります。2026年に公表された一次研究では、この点をクリーピングベントグラスのパッティンググリーンで検証しています。

試験は2021年と2022年にミネソタ州セントポール、2022年にオハイオ州コロンバスで行われました。接触型殺菌剤 Secure Action を散布し、散布後10分以内にローリングする区と、ローリングしない区を比較しました。散布間隔は試験条件により約14日または28日で、ダラースポット、Rhizoctonia病害、芝品質、NDVIなどを評価しました。

結果は、ローリングを行っても殺菌剤の病害抑制効果が一貫して低下することはありませんでした。つまり、この試験条件では「散布直後にローラーを入れると接触型殺菌剤が効かなくなる」という仮説は支持されませんでした。

ただし、これは特定の接触型殺菌剤、特定の・病害・ローラー条件で得られた結果です。浸透移行性の薬剤、別の製剤、異なる散布量や水量、葉面が強く濡れた条件などへそのまま一般化はできません。また、薬剤散布後に作業者が区域へ入れる時刻は、研究結果ではなく製品ラベルや法令上の再入場条件が優先されます。

実務では、散布とローリングの順番を変える前に、対象薬剤のラベル、病害、散布条件を確認し、必要なら自コースの小区画で芝品質と防除結果を比較します。