グリーンを ローリングすると、 表面は 必ず 硬くなる?
ローリング・硬さ
あとで読む保存した記事へ →
詳しい解説
ローリングはグリーン面を平滑にし、ボールロールを伸ばすために使われますが、「ローラーをかけるほど必ず硬くなる」とは言えません。表面硬さは、ローラーの荷重だけでなく、土壌水分、根域材、表層有機物、芝種など複数の条件で決まります。
クリーピングベントグラスを対象にした一次研究では、週0回、3回、6回のローリングなどを比較し、ローリングした処理では乾いた条件と合わせて、より硬い表面が形成される場面が確認されました。ただし同じ研究では、芝への歩行や機械交通が重なると摩耗も増えるため、硬さだけを最大化すればよいわけではありません。
一方、軽量ローラーを週0、1、4、7回使った別の一次研究では、USGA仕様の砂質グリーンで10週間処理しても土壌容積密度は増えませんでした。天然土壌のグリーンでは一部の高頻度処理で容積密度が増えた年もありましたが、翌年には同じ変化が確認されませんでした。つまり、表面が硬く感じたり測定硬度が上がったりしても、それを直ちに「根域全体が締め固まった」と解釈するのは適切ではありません。
USGAも、ローリングは短期的に硬さを高める場合がある一方、すでに週3回以上行っているグリーンでは追加ローリングによる硬さの上積みが小さく、主に速度や滑らかさへの効果が残る場合があると説明しています。反対に、根域が濡れて軟らかい時や芝が強いストレスを受けている時は、追加の機械交通が傷みを増やすことがあります。
したがってローリングは「硬くするための回数競争」ではありません。同じ測定器で硬さ、水分、ボールロールを継続して測り、必要な表面性能が得られた後は回数を増やし続けず、芝の状態と交通負荷を見ながら調整するのが基本です。