歩行交通で 見た目の 傷みが 大きい ほど、 グリーンの 転がり距離も 必ず 変わる?
グリーン踏圧・表面性能
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まず答え
必ずしも連動しません。歩行交通は見た目の傷みを増やしても、ボールの転がり距離への影響は比例するとは限りません。見た目、速度、滑らかさ、真直性は分けて測る必要があります。
詳しい解説
歩行交通で芝面に足跡や擦れが見えると、グリーンの転がりも同じ割合で悪化したように感じます。しかし、見た目の損傷とボールの転がる距離は同じ指標ではありません。
Schimentiらの2025年研究では、2019〜2023年に19回の歩行交通試験を行い、1区画へ140〜240ラウンド相当の歩行を再現しました。50種類以上のゴルフシューズ、4人の歩行者、2種類のパッティング面、水分、硬さ、天候など計115変数を使って解析しています。
その結果、見た目の交通損傷はある程度予測でき(R²=0.48)、特に歩行者と靴底の種類が強く関係しました。一方、交通区の平均ボール転がり距離は無交通区より約3%短かったものの、転がり距離の変化を同じ変数群から安定して予測することはできませんでした(R²=0.16)。つまり、足跡が目立つ条件と、実際にボールが何%短く転がるかは一対一で対応しません。
別の機械的ボールロール試験では、通常営業日と閉場日、朝と午後を比べ、朝や閉場日の方が転がり距離が長く、左右のばらつきも小さい結果が報告されています。歩行交通や一日の表面変化が転がり品質へ影響し得ることは確かですが、その影響を見た目だけから数値化することはできません。
実務では、①見た目の交通損傷、②転がる距離、③上下の乱れ、④左右の乱れを別々に確認します。傷が目立つから必ず遅い、見た目がきれいだから転がりも同じ、とは決めつけないのが安全です。