ゴルフ百科事典

ゴルフボール衝突の「ピーク荷重」って何?

衝突・接触力

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まず答え

ピーク荷重は、クラブや試験体とボールが接触している短い時間の中で生じる接触力の最大値です。平均的な力やとは別の指標で、衝突速度、ボールの変形特性、接触条件などによって変わります。

詳しい解説

ゴルフボールのインパクトでは、接触が始まるとボールが急激に変形し、接触力が増え、最大値に達したあと、ボールが復元して離れるまでに再び小さくなります。この時間変化の中で最も大きい値がピーク荷重です。

ピーク値は最大の力、ピーク時刻はそれが起きた時点、立ち上がり率は選んだ区間での増え方です。立ち上がり率は時間窓や正規化で変わるため、同じ条件で比較します。曲線の面積で表す力積とも別で、いずれか一つだけを理想値にはしません。

荒川らは、ゴルフボールを剛体ターゲットへ衝突させ、高速度撮影からボール中心の変位・速度・度を求め、質量と加速度から接触力を評価しました。その実験では、入射速度が高くなるにつれて接触力が増加しました。同時にボールの変形量や接触時間、反発係数も測られており、ピーク荷重だけで衝突全体を表せないことも分かります。

クラブヘッド側を直接測った研究でも、インパクト中の法線応力とせん断応力には短時間のピークが観測されています。つまり、インパクトは一定の力が加わり続ける現象ではなく、非常に短い時間の中で力が急変する現象です。

ピーク荷重が大きいことを、そのまま『よく飛ぶ』『打感が硬い』『クラブに悪い』と結び付けることはできません。や反発には、力が時間的にどう作用したかを表す、接触時間、変形、反発特性、クラブ側の構造なども関わります。ピーク荷重は、衝突中に現れた最大の接触力として読むのが基本です。