ゴルフ場の 生活用水と コースの 散水用水は、 同じ 水源や 配管を 使っている?
ゴルフ場インフラ・建築設備
まず答え
施設によります。同じ上水道を水源にする場合もありますが、コース散水は井戸・池・河川・再生水など別水源を使うことも多く、特に再生水など非飲用水を使う場合は、生活用の飲料水系統と混ざらないよう別系統で管理します。
詳しい解説
「水源が同じか」と「配管が同じか」は分けて考える必要があります。
USGAは、ゴルフ場の散水水源として地下水、河川・湖・貯水池などの表流水、再生水、上水道を挙げており、1つの施設が複数の水源を組み合わせる場合もあると説明しています。したがって、クラブハウスの手洗い・厨房・飲料水と、芝へまく水が必ず同じ水源とは限りません。
一方で、地域の上水道を散水にも使っている施設なら、生活用水と散水用水が「元の水源としては同じ」という場合があります。ただし建物内の給水とコースの大規模な散水設備は用途も圧力も運転方法も違うため、通常は途中から別の配管・ポンプ・バルブ系統として管理します。散水設備はポンプ、主管・枝管、バルブ、スプリンクラーなどで構成され、クラブハウスの給水配管とは役割が異なります。
特に再生水を散水へ使う場合は、飲料水との混同を防ぐことが重要です。米国EPAがまとめる各州の再利用水規則では、再生水と飲料水の直接的な交差接続を禁止し、再生水配管を紫色などで識別する例が示されています。地域ごとに細かな基準は異なりますが、「非飲用の散水水を飲料水系統へ入り込ませない」という考え方は共通しています。
実際、EPAのカンザス州Oswegoの事例では、処理された再生水をゴルフ場まで専用に送り、貯水池・ポンプ池を経て散水へ使っています。これはクラブハウスの生活用水とは別の非飲用水系統です。
確認するときは、①クラブハウスの生活用水の水源、②コース散水の水源、③散水用の貯水池・井戸・再生水設備の有無、④両系統の接続点、⑤逆流防止や配管識別、を分けて見ます。結論として、同じ水源を使うことはありますが、必ず同じではなく、非飲用水を使う散水系統は生活用の飲料水系統と明確に分離して管理する必要があります。