グリーンの ローリングは、 回数を 増やすほど 良い?
グリーンローリング・頻度
まず答え
いいえ。ローリング回数を増やすとボールの転がり距離が伸びることはありますが、頻度が高いほど芝への交通・摩耗負荷も増えます。研究では週4〜7回で芝質が低下した例や、強い環境ストレス下で週6回のローリングが摩耗を増やした例があります。必要な転がりを出せる最小限の頻度へ調整するのが基本です。
詳しい解説
ローリングは、パッティング面の小さな凹凸をならしてボールの転がりを伸ばす有効な管理ですが、回数を増やせば増やすほど良いわけではありません。
クリーピングベントグラスのグリーンでローリングを週0回・1回・4回・7回に分けた研究では、頻度を増やすとボールの転がり距離は伸びました。一方、週4回と週7回の処理では芝質の低下がみられ、週1回では転がりを伸ばしながら明確な悪影響が確認されませんでした。これは「週1回が万能」という意味ではなく、追加のローリングには効果と負荷の両方があることを示しています。
別のクリーピングベントグラス試験では、ローリングを週0回・3回・6回に分け、足による交通と環境ストレスを組み合わせました。高温などのストレスが強い条件では、週6回のローリングで摩耗が増え、芝質や被覆が低下しました。芝が弱っている時期ほど、同じ頻度でも負担が大きくなるということです。
ただし、ローリングには病害面で有利な結果もあります。クリーピングベントグラスを対象にした別研究では、平日に毎日ローリングする処理でダラースポットの発生が減りました。したがって「高頻度ローリングは常に悪い」とも言えません。
実務では、固定の回数を目標にせず、ボールの転がり距離と滑らかさ、芝質、被覆、水分、高温・乾燥などのストレスを同時に見ます。追加しても転がりの改善が小さい、あるいは芝の摩耗や薄化が増えるなら頻度を下げます。目標とするプレー性能を維持できる範囲で、芝への交通負荷が最も少ない頻度を選ぶのが基本です。