ゴルフ百科事典

刈高を少し上げても、ローリングでグリーンスピードを保てる?

刈込み・ローリング

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まず答え

条件によっては可能です。は表面を滑らかにして転がり距離を伸ばせるため、を極端に下げずに速さを補う手段になります。ただし効果の大きさと持続時間は・季節・生育量で変わり、暑熱時に高頻度でローリングすると摩耗を増やすことがあります。

詳しい解説

を上げる方法は、刈高を下げることだけではありません。ローリングは葉や表面の凹凸を整え、ボールが受ける抵抗を減らすため、刈高を少し確保したまま転がり距離を伸ばす方法として使われます。USGAも、目標速度を出せる範囲で刈高をできるだけ高く保ち、刈込み回数やローリングを組み合わせる考え方を勧めています。

ローリング直後と午後では芝や表面の状態が変わり、効果が同じ長さ続くとは限りません。必要な時間帯の状態を測り、追加作業は水分、気温、芝のストレスも見て判断します。

McDonaldらの2013年の研究では、ポアアニュアのパッティンググリーンで刈込みとローリングの頻度を比較しました。毎日刈込み+毎日ローリングした区が最も長いボール転がり距離となり、毎日刈込みのみや刈込みとローリングを交互に行う区は短くなりました。この結果は、ローリングが刈込みとは別に転がり距離を伸ばす効果を持つことを示しています。

ただし、ローリングを増やせば何でも解決するわけではありません。USGAは、ローリング直後にグリーンスピードが伸びる例を示す一方、その効果は芝の成長、季節、日長などで変わり、数時間から1〜2日程度で弱まる場合があると説明しています。また、Youngらの2015年のクリーピングベントグラス試験では、高温などの環境ストレスが強い時期に週6日のローリングを行うと、摩耗が増えて芝質と被覆が低下しました。

そのため実務では、刈高、刈込み頻度、ローリング頻度を別々に固定せず、実測した転がり距離と芝の状態を見ながら組み合わせます。特に夏場は、速さを維持するために低刈りと高頻度ローリングを同時に強めるのではなく、芝を守れる刈高を確保し、必要な範囲でローリングを使う方が安全です。『刈高を上げた分を必ずローラーで完全に相殺できる』という固定換算はありません。