ゴルフ百科事典

グリーンは、ローラーをかけすぎると芝が傷む?

ローリング・芝ストレス/交通

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まず答え

傷むことがあります。は表面を滑らかにし速度を上げる有効な管理ですが、頻度が高すぎたり、同じ場所へ機械の荷重が集中したり、芝が暑熱・低温などで回復しにくい時期に繰り返すと、摩耗やによるストレスが増えます。目的は強く押し固めることではなく、芝が回復できる範囲で必要な表面性能をつくることです。

詳しい解説

グリーンのローリングは、適切に使えば芝を極端に低く刈らずに転がりを滑らかにし、を上げる手段になります。ただし、回数を増やせば増やすほど良いわけではありません。

通行による負担には、地上部が擦れたり折れたりする摩耗と、根域の孔隙が減る締固めがあります。特に大きな孔が失われると、水や空気の移動が制限されやすくなります。湿り具合や荷重で影響は変わります。

USGAは、頻繁なローリングでは機械的な摩耗が問題になり得ると説明しています。特に毎回同じ方向で走行したり、同じ場所で停止・旋回したりすると、荷重が集中して芝が薄くなったり、が締まりやすくなったりします。グリーンの外周部は、芝刈り機やローラーの旋回も重なりやすいため、こうしたストレスが集中しやすい場所です。

芝が旺盛に生育している時期なら小さな損傷から回復しやすい一方、真夏の暑熱や低温期など生育が鈍る時期は回復が遅くなります。USGAは、夏場など芝への負荷が大きい時期にローリングを過度に使わないことや、毎日の刈込みと組み合わせる場合は頻度を抑える考え方を紹介しています。

対策として、ローリング方向を変える、開始・停止位置をずらす、必要な範囲だけをローリングする、刈込みとローリングを交互に行う、といった方法があります。これらは表面性能を維持しながら、同じ場所への交通を減らすための工夫です。

なお、ローリングによる表面の硬さと、根域全体の土壌締固めは同じ現象ではありません。軽いローリングでグリーンが速くなる主因は、表面の細かな凹凸や芝葉を整えて転がりを滑らかにすることです。

ローリングは「芝を強く押し固める作業」ではなく、表面品質と芝の健康のバランスを取りながら使う管理手段です。