ゴルフ百科事典

地面反力タイミングと地面反力ピーク時刻は、どう区別する?

地面反力・フォースプレート

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まず答え

地面反力は、力をいつ使い始め、増減させ、向きを変え、ピークを迎えるかという時間的な流れ全体を指す広い概念です。地面反力ピーク時刻は、その中で指定した力成分が最大値に達した「一点の時刻」です。

詳しい解説

地面反力をフォースプレートで測ると、上下・左右・前後の各成分がスイング中ずっと変化する波形として記録されます。『地面反力タイミング』は、この波形の時間的な使い方全体を表す広い言葉です。たとえば、力が増え始める時期、左右脚の役割が切り替わる時期、力の向きが反転する時期、インパクトに対してどの局面で力を使うかなどを含みます。

波形の高さは力の大きさ、横位置はスイング中のタイミングです。A・Bは比較用に作った模式波形で、研究の実測値や上級者・初級者のデータではありません。早いピークを理想とする意味もありません。

一方、『地面反力ピーク時刻』は、その広い時間情報の中の一つです。指定した足・方向成分・区間について、力が最大になった瞬間を表します。つまり、ピーク時刻は地面反力タイミングの一部ですが、地面反力タイミング全体をピーク時刻だけで表すことはできません。

Castroらの研究では、ピッチングウェッジ、7番アイアン、4番アイアンについて、左右脚の前後・左右・垂直方向の最大地面反力と、その最大値が各スイング局面の何%で現れたかを比較しました。クラブによって一部のピーク時刻が異なり、同じような力の大きさでも『いつ最大になったか』が違う場合がありました。

Queenらは男性28人を低ハンデ群と高ハンデ群に分け、左右脚の3次元地面反力を比較しました。低ハンデ群では一部の地面反力ピークが高ハンデ群より早く現れました。ただし、これは『早いピークが正解』を示すものではありません。ピーク時刻は足、方向、クラブ、スイング時間、局面定義で変わります。

実用上は、地面反力タイミングを見るときに、ピーク時刻だけでなく、波形が立ち上がる時期、正負の切り替わり、左右脚の時間関係、インパクトとの位置関係も確認します。ピーク時刻は比較しやすい代表点ですが、波形全体の使い方を一つの時刻へ縮めないことが重要です。