ゴルフ百科事典

住宅一体型ゴルフ場が閉鎖・縮小されると、周辺住宅の所有者にはどんな影響が出る?

ゴルフ場閉鎖・住宅

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まず答え

影響は地域ごとに違いますが、ゴルフ場の眺望や開放空間に価値が付いていた住宅では、閉鎖後に資産価値が下がることがあります。加えて、跡地利用が決まるまで景観・交通・管理状態への不確実性が増えます。一方、すべての住宅地で同じ下落が起きるわけではありません。

詳しい解説

住宅とゴルフコースが一体になった開発では、コースそのものが景観、開放空間、眺望、緑地として住宅価値の一部になっている場合があります。そのため、コースが閉鎖・縮小されると、単にゴルフができなくなるだけでなく、住宅所有者が購入時に期待していた周辺環境も変わります。

米国アラバマ州の複数のゴルフコミュニティを対象にしたYates & Cowartの実証研究では、ゴルフコミュニティ内の住宅は比較対象より高い価格で売られていましたが、関連するゴルフ場の閉鎖後には住宅価格が低下し、コースに隣接する住宅でも価値の低下が確認されました。この研究では閉鎖後の平均的な価格低下が17%と報告されています。ただし、これは特定地域・特定期間の観測結果であり、他地域へ同じ割合をそのまま当てはめることはできません。

実際の影響は、住宅がコースに直接面しているか、眺望があるか、もともとの住宅価格にゴルフ場の価値がどの程度織り込まれていたか、閉鎖後の土地が何に使われるかで変わります。跡地が荒れた状態で長く残る場合と、公園・住宅・別施設へ計画的に転用される場合では、周辺住宅への影響は同じではありません。

所有者にとってもう一つの問題は不確実性です。閉鎖後の土地利用が決まるまで、景観、騒音、交通量、工事、治安、排水、固定資産価値などがどう変わるか読みにくくなります。住宅地の管理組合やクラブとの契約関係がある場合は、会費・共用施設・アクセス権などの扱いも別途確認が必要です。

したがって、ゴルフ場閉鎖の影響を判断するときは「ゴルフ場がなくなると必ず家が何%下がる」と考えず、①コースとの距離と眺望、②購入価格に含まれていたゴルフ場プレミアム、③跡地利用計画、④住宅地の契約・共用施設、⑤周辺の住宅市場を分けて確認します。