グリーンの 根域は、 砂・シルト・粘土の 割合で 何が 変わる?
根域・粒径組成
まず答え
主に水の抜け方、保水量、空気の入りやすさ、締まりやすさが変わります。細かい粒子が増えるほど水を保持しやすい一方、排水や通気が落ちやすくなります。砂主体なら何でも同じではなく、粒径分布と物理性能を試験して根域材料を選びます。
詳しい解説
グリーンの根域で重要なのは、単に「砂が多いか」ではなく、どの大きさの粒がどの割合で混ざっているかという粒径分布です。砂・シルト・粘土の割合が変わると、粒子の間にできる孔隙の大きさとつながり方が変わります。
一般に粗い粒子が多い根域は、大きな孔隙を確保しやすく、水が抜けた後に空気が入りやすい傾向があります。反対にシルトや粘土など細かな粒子が増えると、小さな孔隙が増えて水を保持しやすくなる一方、過剰なら浸透・排水が遅くなり、締固めの影響も受けやすくなります。
USGAのグリーン施工基準は、砂主体の根域であっても材料を粒径分布だけでなく、浸透速度、保水性、空気孔隙、締まり方などの物理性能で確認することを求めています。つまり「砂90%なら合格」のような単純な比率ではなく、実際にその材料が水と空気をどう保持・移動させるかが重要です。
また、同じ粒径分布でも砂粒の形状や均一性、有機物の量で性能は変わります。既存グリーンへ別の材料を足す場合は、層ができて水の動きが変わることもあるため、既存根域との適合性も確認します。根域材料は見た目の砂の細かさだけで判断せず、物理土壌試験で評価するのが基本です。
ただし、細粒分を加えれば保水量が必ず増えるという単純な関係でもありません。USGAの2018年施工推奨では、少量の土壌を混ぜると浸透速度は低下しても保水量は大きく増えない場合があり、改良材によっては保水量を増やしつつ高い浸透速度を保てるとしています。粒の比率から性能を決めつけず、最終的な混合材を試験する理由はここにあります。