グリーンの 根域は、 細かい 砂ほど 水持ちが よくて 有利?
根域・土壌粒径
まず答え
細かい粒が増えると水を保持しやすくなる傾向はありますが、細かいほど良いわけではありません。細粒分が多すぎると排水や通気が落ちやすく、逆に粗すぎれば保水性が不足します。根域は粒径分布全体と物理性のバランスで選びます。
詳しい解説
グリーンの根域に使う砂は、単に「細かい=水持ちが良い=優秀」とは評価できません。砂の粒の大きさと分布は、水を保持する力、余分な水が抜ける速さ、根が呼吸するための空気量、締まりやすさなどを同時に変えます。
一般に細かい粒やシルト・粘土分が増えると、水を保持しやすくなる一方で、水の移動や空気の通り道が小さくなりやすくなります。反対に粗い粒ばかりでは排水と通気は確保しやすくても、根域に保持できる水が少なくなり、乾燥しやすい管理条件になることがあります。
このためUSGAのパッティンググリーン建設基準では、根域材について粒径分布だけでなく、浸透率、保水性、通気孔隙、締まり方などの物理特性を確認する考え方が採られています。砂主体であれば何でも同じ性能になるわけではなく、同じ「砂のグリーン」でも材料の組成によって性質は変わります。
また、既存の根域へ後から砂を入れる場合は、材料の相性と管理方法も重要です。ただし、元の根域より粗粒分を減らした目砂を使うだけで、直ちに有害な層ができるわけではありません。USGAは、適切な粒径分布の砂を選び、コア抜きと組み合わせれば、粗粒分を減らした日常の目砂で取り込みやすさを改善できると説明しています。細粒分が多すぎる砂や、材料を十分に混ぜ込めない散布は別に評価し、試験と根域の継続確認で判断します。
したがって砂選びでは、細かさだけを順位づけせず、芝が必要な水を保持しながら余剰水を排出し、根へ酸素を供給できるかを試験で確認します。最適な粒径分布は、求める性能と既存根域との組み合わせで決まります。